点字広報ふくしま第275号
全国に誇れる健康長寿県を目指して
震災後、生活習慣や環境の変化が大きな原因になり、県民の皆さんの健康状況にさまざまな課題が生じています。今回は、健康づくりへの意欲を高め、健康で生き生きとした毎日を送るために県が進めている取り組みや今後の展望をご紹介します。
1 数字で見る!! 福島県の「健康」に関する課題
福島県の健康寿命(平成25年)
男性70.67歳(全国41位)
女性73.96歳(全国35位)
※健康寿命:健康上の問題がない状態で日常生活を送ることができる期間
メタボリックシンドローム該当者
全国ワースト2位 (平成26年特定健診データ17.1%)
喫煙率(男性)
全国ワースト1位 (平成24年国民健康・栄養調査、平成21年県民健康調査 男性35.3% 女性10.0%)
子どもの肥満・虫歯が多い
全国ワースト1位 (平成24・25年3歳児一人平均虫歯数)
運動習慣の減少
特定健診問診「身体活動を1日1時間実施」
男性:平成22年42.0% →平成27年39.3%
女性:平成22年36.0% →平成27年33.5%
2 全国に誇れる健康長寿県へ
目標
健康寿命を男女とも2歳のばし、全国トップ10入りを目指す!
健康長寿に向けた3段階の方向性
第1段階・・・県民一人ひとりの健康づくり
第2段階・・・学校や民間企業などを巻き込んだ健康づくり
第3段階・・・地域の力を活用した健康づくり
3「ふくしま【健】民パスポート事業」で楽しく継続できる健康づくり
県では、個人の健康づくりを推進する取り組みの1つとして、市町村と連携し、「ふくしま【健】民パスポート事業」を進めています。県民の皆さんが気軽に楽しく参加できるように、「運動」「食事」「社会参加」の3つのメニューに参加するとポイントが貯まり、お得な特典が受けられる仕組みになっています。
昨年度、新たに提供を開始した「ふくしま健民アプリ」は、スマートフォンを使って歩数カウントや健康チェックができる機能が評判を呼び、厚生労働省主催の「第5回健康寿命をのばそう! アワード」で表彰されました。県民の皆さんの健康寿命を伸ばすため、今後も施策を拡大させていきます。
ふくしま健民カード
県内の協力店でお得な特典が受けられる、健康づくりを応援するカードです。対象市町村の健康づくりメニューに参加して入手することができます。
■利用方法
(1)健康づくりメニューへ参加
(2)基準ポイント達成
(3)ふくしま健民カード発行
(4)協力店にて得点をゲット
※スマートフォンアプリで参加の場合、アプリを入手してください。
※台紙にて参加の場合、対象市町村の窓口などで台紙を入手してください。
ふくしま健民アプリ
毎日の歩数や自分の健康に関する取り組みを記録してポイント換算できるスマートフォンアプリが誕生! 仕事や家事の合間でも気軽に健康づくりを始められます。
■入手方法
・Iphone端末の場合・・・App Storeからダウンロード
・Android端末の場合・・・Google Playからダウンロード
■主な機能
(1)歩数管理機能
(2)日めくりセルフ健康チェック機能
(3)健康づくり情報の提供機能
(4)ご当地「キャラ競争」機能
(5)ふくしま健民カード表示機能
「ふくしま【健】民パスポート事業」についての皆さまの声
(皆さまの声1)「ふくしま健民カード」の特典を増やしてほしい。
(県の回答1) 今後も、特典を受けられる協力店を増やし、素敵なプレゼントを提供できるようにしていきます。
(皆さまの声2)住んでいる自治体で始まっているならやってみたい。
(県の回答2) 平成29年6月1日現在、県内の45市町村で実施しています。ホームページまたはお住まいの市町村でご確認ください。
(皆さまの声3)「ふくしま健民カード」を利用できる場所を教えてください。
(県の回答3) 県内約1,200の協力店には、「ふくしま健民カード」のマークが表示されています。また、ホームページでもご確認いただけます。
4 福島県は、ウォークビズを推進していきます!
ウォークビズは、歩きやすい靴や服装を選んで出勤する新しいワークスタイルです。
歩くことがもたらす4つの健康
(1)カラダの健康
日常的に歩く習慣があればメタボ予防につながります。
(2)あたまの健康
歩くと体全体の血行が良くなり、脳も活性化します。
(3)こころの健康
陽の光を浴びて、外の空気を吸って心をリフレッシュ!
(4)足の健康
歩きやすく、通気性のいいスニーカーで足も健康に!
5 健康を意識した「働き方」を考えよう
県と(株)イトーキが連携して、職場でできる健康づくりを実践するため、「立ち会議」や「ストレッチサイン」の表示などを県庁保健福祉部会議室に導入しました。今後、会議時間の短縮や県内企業への普及が期待されています。
ワークサイズとは?
ワークサイズとは、(株)イトーキが提案した「Work(働く)」と「Exercise(健康活動)」を組み合わせた造語です。職場での立ち会議や休憩時のストレッチなど、仕事と健康の両面に良い効果をもたらす行動です。
情報ボックス
フラワースタンプラリー開催中!
新たに栃木県・茨城県をエリアに加え、県内外の花の名所約200カ所を巡る「花の王国ふくしまキビタンフラワースタンプラリー2017」を開催中です。
集めたスタンプの数に応じて、抽選で700名に、県内の旅館・ホテルの宿泊券や日本酒・特産品などの豪華賞品が当たります。
ぜひ花の魅力いっぱいのふくしまをお楽しみください。
■開催期間 9月24日(日曜日)まで
■参加方法 県内の道の駅や観光案内所などで冊子を入手してご参加ください。
問い合わせ先 キビタンフラワースタンプラリー運営事務局 [(株)山川印刷所内] ☎024(563)6902
消費生活無料相談・生活再建等相談
借金・多重債務問題や震災関連の問題など、さまざまな消費生活相談に対応するため、県消費生活センターでは「弁護士・司法書士による法律相談」および「ファイナンシャルプランナーによる生活再建等相談」を定期的に実施しています。相談の日時・方法など、詳しくは下記までお問い合わせください。
※県中・県南・会津地方振興局では、弁護士による無料法律相談を実施しています。
問い合わせ先 県消費生活センター ☎024(521)0999
「資源を大切に チャレンジふくしまごみダイエット!」参加家庭募集中!
資源を大切にし、ごみを減らすことにチャレンジしませんか?
参加者から抽選で30名に「ふくしまおいしい大賞受賞商品」(2,000円相当)をプレゼントします!
■対 象 県内にお住まいの一般家庭(1人でも応募可)
■応募方法 7~9月の間で1週間以上チャレンジした内容をホームページに掲載された結果報告書に記入し、メールまたはFaxでご応募ください。
■応募期限 10月13日(金曜日)
問い合わせ先 県庁一般廃棄物課 ☎024(521)7172 Fax 024(521)7984 メール itupan@pref.fukushima.lg.jp
三世代同居・近居住宅を取得する方へ
県内に三世代以上の方が同居または近居する住宅を平成32年3月31日までに取得した場合、その住宅に係る不動産取得税の一部を軽減します。
申請手続に必要な書類など、詳しくは下記までお問い合わせください。
問い合わせ先 県各地方振興局県税部または県庁税務課 ☎024(521)7068
点字図書館だより
1.「福島県点字図書館利用者アンケート」について
「点字広報ふくしま」2017年1月号(第272号)でお願いしました「利用者アンケート」で、回答率28%と、多くの方からご回答をいただきました。アンケートの結果、回答者数216人の内、男性は120人、女性は96人でした。
テレビ、ラジオ、読書の時間数については「3時間以上」の回答で、割合が多かったのは「ラジオ」「テレビ」「読書」の順、逆に「全く時間を使わない」との回答は「読書」「テレビ」「ラジオ」の順でした。
テレビ、ラジオ以外で情報を得るために活用している電子機器を複数回答で尋ねたところ、パソコンを使用している人は68人、携帯電話64人、拡大読書器46人、スマートフォン19人、タブレット18人など、複数の機器を活用している人がいる一方で「活用していない」という人が45人でした。
普段情報を得ている媒体を複数回答で尋ねたところ、デイジー版が最も多く105人、次いで音声CD版73人、点字版55人、テープ版42人、電子データ版18人、拡大文字版16人、テキストデイジー7人、マルチメディアデイジー6人という結果でした。
利用登録の経緯は、その他視覚支援学校などからが51人で一番多く、知人の勧め40人、視覚障がい者生活支援センターが33人、市町村が25人、機器業者13人、盲導犬協会10人、家族の勧め13人、相談会11人、病院8人でした。
サピエ図書館を利用している人は全体の37%、79人でしたが、「サピエ図書館とは何ですか」「利用の仕方が分からない」という回答もありました。
「点字広報ふくしま」については、現状で良いという方が多い中、「視覚障がいに関する記事を多く掲載して欲しい」「メール版が欲しい」などの意見もありました。「広報のデイジー版が欲しい」「ホームページに載せて欲しい」といった、既に行っているサービスが知られていないと想定される回答も見受けられたことから、周知が行き届いていないことも分かりました。デイジー版も利用できますし、県と点字図書館のホームページにも掲載しています。
災害時に困ったこと、支援のあり方については、皆さんの経験を踏まえたご意見をたくさんいただきました。今後の備えに役立てるために、回答を取りまとめたものを市町村などに配布したいと考えております。
そのほか、当館の名称についてのご提案、生活訓練指導員(歩行訓練士)の配置を望むご意見、視覚障がい者の痛ましい事故を防止するための要望などを多数いただきました。皆さんからの貴重なご意見を今後の点字図書館の運営改善に活用させていただきます。ご協力ありがとうございました。
2.「デイジー図書再生機新製品発売」のお知らせ
デイジー図書再生機の新機種プレクストークポータブルレコーダーPtr3・プレクストークPtn3が発売になります。
8月5日の「点字図書館のつどい」会場の「シナノケンシ(株)コーナー」で展示しますので、ご覧ください。
◆県点字図書館 024(531)4950
みんなの広場
チョコっと!日記短歌 西牧 民子 (東白川郡棚倉町)
麦チョコで日毎感謝の数え唄
往来会えた声かけ人へ
ポストへ届く配達人へ
Ghf今日も健やか
治療室から笑顔にあえて
料理交換姉叔母からと
私の夫は、いろんなものを数えて楽しみます。小さいものはビールの蓋のギザギザから、タウンページの枚数など…多種多様。コーヒータイムに麦チョコを出したとき、チョコで今日の良いことを母と三人で数えてみました。
外出時、たくさんの方々にお声掛けいただいて、スムーズに目的地の往復ができたこと。新聞や手紙、メールの配達時にあいさつを交わして歓喜。我が家Ghf(グループホームファミリー)は3度目の成人式(還暦)を済ませた家族なので、元気に過ごせてにっこり! お客さんから「気持ちよかったー、また来ます!」の一言に癒される一瞬。近くに住む姉や叔母から手料理が届き、食卓が賑わいます…。器の麦チョコは13良いこと。残り56個は数字と他愛のないささやかな癒しをしています。
季節風ちょっと小寒いお出かけも
猫背伸ばしてテニスエンジョイ!
ボトル豆コロコロ煎ってお茶うけに ささげ煮こぼしポットで早煮
今後も、デイジーの「暮らしの手帖」を参考にしたり、また「小説新潮」「深夜便」など楽しんで聴いていきたいと思います。
◆県視覚障がい者協力会 024(533)4085(ファクス兼用)
協力会だより
平成29年度定時総会開催
4月27日福島市の「グランパ-クホテルエクセル福島恵比寿」で定時総会を開催し、平成28年度事業報告と決算および平成29年度事業計画と予算が審議され、いずれの議案も原案のとおり承認または可決されました。
また、任期満了に伴う役員改選では理事12名、監事2名が選任され、臨時理事会において会長(代表理事)と副会長2名が選定されました。
・会 長(代表理事) 古川 雅之(再任)
・副会長 篠木 敏明(新任) 、橘 洋子(新任)
当会といたしましては、今年度も視覚障がい者の福祉の向上のための事業を積極的に推進して参りますので、関係者の皆さまのご支援とご協力をお願いいたします。
なお、総会に先立ち、長年にわたり活動された方々に対し、
会長から表彰状及び感謝状と記念品が贈られました。
受賞された方々は、次のとおりです。(敬称略)
○表彰状
「功労者」
(前会長) 岩下 哲雄
(前副会長) 野崎 洋一 (前副会長)清水 玲子
(前理事) 飯沢 行雄 (前理事) 野地 イチ子
○感謝状
・点訳 加藤 千恵子(会津若松市)
・点訳 新田 美代子(南相馬市)
・音訳 石橋 菊子 (福島市)
◆県視覚障がい者協力会 (024(533)4085生活支援センターだより
1.後期高齢者医療被保険者の皆さんへ ~8月1日から被保険者証が新しくなります~
新しい被保険者証(オレンジ色)は7月中にお送りしております。
8月1日以降に医療機関で受診をする際には、必ず新しい被保険者証(オレンジ色)を窓口にお出しください。
今までお持ちの被保険者証(ピンク色)については、なるべくお早めに、お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課まで返却するようお願いします。
◆問い合わせ先
お住まいの市町村の後期高齢者医療担当課または福島県後期高齢者医療広域連合 ☎024-528-9025(代表)
2.相談会(いわき会場)の日程変更
5月号でお知らせしました県障がい者総合福祉センター主催の視覚障がい者相談会(いわき会場)の日程が変更になりました。
■変更前 11月16日(木曜日) ■変更後 11月13日(月曜日)
なお、会場は同じく、いわき市総合福祉保健センターです。
3.調理教室「お彼岸におこわ」を開催します
■日時 9月27日(水曜日)午前10時~午後1時30分
■会場 視覚障がい者生活支援センター 調理室・和室
※申し込み受付は9月1日からです。詳細はお問い合せください。
◆県視覚障がい者生活支援センター 024(535)5275
福祉協会だより
1.第70回全国盲人福祉大会(徳島大会)に参加
5月26日から28日まで、徳島県徳島市において第70回全国盲人福祉大会徳島大会が、JRホテルクレメント徳島とアスティ徳島(徳島県立産業観光交流センター)で開催され、本会からは事務局長が参加しました。あいにく、本協会の定時社員総会と日程が重なり、最小人数での参加となりました。
大会には全国から約1,500名が参加し、26日は日盲連評議員会、あはきとスポーツの全国代表者会議、27日は第54回全国盲人代表者会議と分科会(生活・バリアフリー・職業)が開催されました。28日には多数のご来賓を迎えて、第70回全国盲人福祉大会が開催され、大会宣言と10項目にわたる大会決議が満場一致で採択されました。
全国盲人福祉大会での検討内容を、本県の視覚障がい者の福祉向上にも是非役立てていきたいと考えています。
2.「厚生労働大臣免許保有証」の発行について
前号でもお知らせしましたが、昨年に引き続き「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師」の免許保有者に対する「厚生労働大臣免許保有証」の発行に関する事務手続が、7月1日(土曜日)から8月31日(木曜日)まで行われることになりました。事務手続きがやや煩雑なため、「免許保有証」の発行を希望される視覚障がい者の方は、早めに本福祉協会にお問い合わせ下さい。
◆県視覚障がい者福祉協会 024(535)5275