点字広報ふくしま第276号
<県政の窓>子どもたちと一緒に、みんなでお出かけしよう!
県内では、屋内外で子どもたちと遊ぶことのできる環境が充実してきています。
また、赤ちゃんと一緒に安心して外出できる取り組みを進めています。
1「フォレストパークあだたら」で自然あそび
子どもにとって、幼児期の自然とのふれあい体験はとても重要です。そのため、フォレストパークあだたらでは、未就学児を主な対象として、子どもたちが自然に触れたりしながら外遊びを楽しめるプログラムを行っています。
(フォレストパークあだたら 遠藤 史貴さんより)
「楽しいな」と思った瞬間の子どもたちの顔がいいですよね。「こうやったら楽しく遊べるんだ」ということを自然の中で見つけていただくことが一番です。
(昨年、ナイトハイクに参加した母親の声)
子どもたちがライトで木にいるクワガタやカブトムシを一生懸命探す様子を見て驚きました。
※フォレストパークあだたらでは、年間を通じてさまざまなプログラムを用意しております。詳しくはお問い合わせください。
問い合わせ先 ふくしま県民の森フォレストパークあだたら ☎0243-48-2040
2 「ペップキッズこおりやま」で砂あそび!
「ペップキッズこおりやま」は「遊び・学び・育つ」がコンセプト。身体の発達が目立つ幼少期に多様な動きを十分に経験し、身につけることが子どもたちの成長を促します。遊びを熟知したプレイリーダーのサポートのもと、思いきり体を動かしながら遊ぶことができます。
(ペップキッズこおりやまプレイリーダー 小林秀道さん)
思いっきり走れるコースや上半身を使った遊びもあります。子どもたちの「やりたい」「やってみたい」という気持ちを引き出していきたいです。
(来場者の声)
屋内の涼しいところで遊ぶことができるのは、ありがたいです。保護者の方とも出会える場所です。
(施設情報)
■利用時間 午前10時~午後5時30分(90分完全入替制)
■休館日 毎月第3水曜日とその翌日、年末年始
■利用対象者 生後6カ月から12歳のお子さまとその保護者の方
問い合わせ先 郡山市元気な遊びのひろば Pep Kids Koriyama ☎024-941-2711
3「赤ちゃんほっとステーション」でひと休み!
県では、授乳室やおむつ替えスペースがある施設を「赤ちゃんほっとステーション」として認定登録しています。登録施設には、「授乳できます」「おむつ替えできます」「授乳・おむつ替えできます」の3種類のステッカーがあります。
また、県の子育てポータルサイト「すくすくひろば」で、県内全域の「子育てにやさしいお店・施設」を確認できます。
問い合わせ先 県庁子育て支援課 ☎025(521)7174
情報ボックス
大冒険!ウルトラマンArスタンプラリーinふくしま2017
スマートフォンに専用アプリをダウンロードすると、県内全55か所の出現ポイントにウルトラマンシリーズのヒーローや怪獣が出現われます。キャラクターたちを捜しだし、一緒に記念写真を撮ろう!新たに設定したコースを巡ると先着でオリジナル賞品をプレゼントします!
■開催期間 11月12日(日曜日)まで
■対応機種【Ios】OS:Ver.9 以上かつIphone 5以降の端末
【Android】OS:Ver.4月4日以上
※すべての端末での動作を保証するわけではありません。
◆問い合わせ先 大冒険!ウルトラマンArスタンプラリー in ふくしま事務局 ☎024(933)3130
お年寄りを狙う悪質商法にご注意を!
携帯電話やパソコンのインターネットで「無料」のサイトを見ていたはずなのに高額な登録料や利用料を請求される、または、身に覚えのない請求が届くなどの詐欺が多発しています。
また、「未公開株」や「社債」「外国の通貨」など、様々な利殖関係のトラブルが後を絶ちません。
身に覚えのない請求は無視すること、理解できないうまい話には乗らないことが大切です。
困ったときは一人で悩まず、消費生活センターやお住まいの市町村役場、警察に相談しましょう。
◆問い合わせ先 福島県消費生活センター (024(521)0999
弾道ミサイル落下時の行動について
弾道ミサイルは、発射から極めて短時間で着弾します。日本に落下する可能性がある場合、防災行政無線や緊急速報メールなどで発射情報や避難の呼びかけなどのメッセージを流します。そのときは、直ちに次の行動をとってください。
【屋外にいる場合】
○できる限り頑丈な建物や地下に避難する。
○建物がない場合は、物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守る。
【屋内にいる場合】
○窓から離れるか、窓のない部屋へ移動する。
◆問い合わせ先 県庁危機管理課 ☎024(521)8651
住宅の二重ローン返済を支援
東日本大震災により、半壊以上の被災を受けた住宅にローンが500万円以上残っている方で、県内に住宅を購入・建築、または建物を修繕して居住するため、新たに資金を500万円以上借り入れた場合、または借り増しした場合に、既存の住宅ローン5年間分の利子相当額(最大140万円)を一括補助します。
■申込先 新たな資金を借り入れる金融機関などを通じてお申し込みください。
◆問い合わせ先 県庁建築指導課 (024(521)5764
被災者向け住宅相談窓口専用ダイヤル (024(521)7698
▲このページのトップへ点字図書館だより
1.「移動点字図書館in下郷町」について
下郷町で「移動点字図書館」を開催します。家族や友人など皆さんでぜひご来場ください。参加は無料で、どなたでも参加できます。
■日時 11月12日(日曜日) 午前10時~午後3時
■会場 ふれあいセンター(下郷町大字塩生)
■内容
(1)点字・録音図書の展示、利用登録の相談
(2)点字体験・デイジー図書再生機の体験
(3)盲導犬や白杖を使った歩行体験
(4)音声読み上げパソコン、身近な便利グッズの紹介
(5)福祉機器・用具の展示・紹介
■後援 下郷町・金山町・只見町・桧枝岐村・三島町・南会津町
2.「プレクストークPtr3」体験会のお知らせ
デイジー図書再生機Ptn2・Ptr2の生産終了に伴い、後継機種である「プレクストークポータブルレコーダーPtr3」の体験会を郡山市と福島市で行います。
■日時・会場
(1)12月16日(土曜日) 午後1時30分~3時
郡山市障害者福祉センター(郡山市香久池)
(2)12月17日(日曜日) 午前10時30分~正午
県点字図書館 閲覧室(福島市森合町)
■講師 シナノケンシ株式会社ご担当者様
■定員 各10名(先着順)
■申込方法 電話で当館にお申し込みください。
■参加費 無料(体験機器は講師が準備します。)
3.触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ
「斎藤清の《会津の冬》を楽しもう」のご案内
■日時 11月3日(金・祝) (1)午前10時30分~正午 (2)午後2時~3時30分
■会場 県立美術館 講義室・企画展示室 (福島市森合)
■講師 真下 弥生 氏 (ルーテル学院大学非常勤講師)
半田 こづえ 氏(明治学院大学非常勤講師)
■参加費 無料
■対象 中学生以上の視覚障がい者 各回5人程度
■内容
企画展「生誕110年・没後20年記念斎藤清からのメッセージ」展にあわせて、福島の木版画家・斎藤清の代表的なシリーズ「会津の冬」の中からいくつかの作品を取り上げ、視覚障がい者の方、晴眼者の方と一緒に鑑賞します。触図や木版の版木に触れて、みんなで話をしながら作品を楽しみましょう。(午前、午後とも同じ内容です。どちらかの時間帯でご来場ください。)
■申込方法 電話で当館にお申し込みください。
■申込期限 10月20日(金曜日)
◆県点字図書館 024(531)4950
みんなの広場
「喜寿の集(つど)ひ」 宮崎 英幸(福島市)
中学卒の同級生ら十三人
喜寿に集ひし「ホテル聚楽」に
花束や酒を届けし欠席の
友ら思ひて感慨にふけり
黙祷に六人(むたり)の友ら次々と
まうらに立ちて容易に消えず
級友とは有り難きかな目の見えぬ
吾を親身に世話してくるる
詩はおろか曲さへ忘れいたりしに
隣の友は校歌諳(そら)むず
餅つきの行事の参加見合せて
懐旧談に話はづめる
コーラスに励みなさるる先生の
み声変はらぬ八十三歳
六十二年振りに見(まみ)えし友の背や
腕(かひな)撫でつつ話し合ひたり
省(かへり)みれば七勝七敗の吾が喜寿か
勝負にこだはる結びの余生
願はくは傘寿に集ふを楽しみに
心残して友らと別る
協力会だより
福祉体験活動の「点字体験」
(一社)福島県視覚障がい者協力会 佐藤 美香
7月3日、毎年福島市立信夫中学校にて行われている福祉体験活動のうちの一つ、「点字体験」を点訳奉仕員の野地イチ子さん、今泉容子さんと共に講師を務めさせて頂きました。
点字の歴史や視覚障がい者の日常の生活などを説明した後、点字の仕組みや読み方書き方などDVDを見ながら学習し、実際に紙に打ってもらいました。
生徒の皆さんは、点字を見たことはあるものの、50音に法則があることや読むとき打つときでは左右が逆になることなど初めて知ることが多く、最初は戸惑っていましたがプチプチした感触や自分が打ったものを触ったり、読んだりして楽しみながら打つことができました。
最後に、タックペ-パ-に自分の名前や好きな言葉を打ち、
「しおり」をつくりました。
後日、生徒の皆さんから心のこもった感想文が届けられましたので、その一部をご紹介いたします。
「町中で視覚障がい者の方を見かけたらお手伝いしてあげたい」「家や町中で点字を見つけたら読んでみたい」「今日学んだことを他の人にも教えて、点字のことをいろいろ知ってもらいたい」等々です。
今回の点字体験が、視覚に障がいのある方々のために活かされれば幸いです。
◆県視覚障がい者協力会 024(533)4085(ファクス兼用)
生活支援センターだより
1.秋の教室のご案内
(1)白杖歩行スキルアップセミナー
歩行の専門家から白杖の使い方、単独歩行を学びましょう。
■日時 11月18日(土曜日)午前10時~12時
12月 3日(日曜日)午前10時~12時
■講師 県立視覚支援学校教諭(歩行訓練士) 庄子 紀子 氏
(2)文学講座(百人一首)
点字付きカルタや坊主めくりで遊びましょう。
■日時 11月25日(土曜日)午後1時~3時
■講師 県立視覚支援学校教諭 渡邊 寛子 氏
※各教室に関する詳細は支援センターまでお問合わせください。
2.センター展示品のご紹介
「音声キッチン秤」「音声付レンジグリル」を展示しています。
「音声キッチン秤」は今年度から非課税となり、24,000円です。1gから5kgまで計量できます。大きさは巾145×奥行220×高さ26.8mm、重さは588gです。
「音声付レンジグリル」は、ボタンで現在の設定内容と次の操作を案内します。音声速度は5段階、音量は6段階で調節可能です。温度や時間の設定も細かく音声で対応します。
関心のある方は使用体験できますので、支援センターまでお越しください。
◆県視覚障がい者生活支援センター 024(535)5275
福祉協会だより
視覚障がい者である当協会会員をはじめ、県内はもとより全国の視覚障がい者が生活の糧としている「あん摩マッサージ指圧」の職域をめぐって、現在、東京・大阪・仙台で裁判が行われています。我が国の「あん摩マッサージ指圧」は、通称「あん摩師等法」と呼ばれる法律で、「国(文部科学大臣または厚生労働大臣)は視覚障がい者であるあん摩マッサージ指圧師の生活の維持が著しく困難にならないように、晴眼者のあん摩マッサージ指圧師を養成する学校の生徒の定員増加や新設を認めないことがある」と規定しています。
しかし、大阪に本部がある「平成医療学園」が、平成27年9月に晴眼者のあん摩マッサージ指圧師養成課程の新設を国(厚生労働省)に申請しましたが、平成28年2月に厚生労働大臣は「認定しない」との行政処分を出しました。これを不服として東京・大阪・仙台で訴訟を起こし、その訴状には「あん摩師等法 第19条」の規定は、憲法第22条の「職業選択の自由に違反している」とあります。障害者雇用促進法が施行された今日においても、視覚障がい者の職域は依然として狭く、あん摩マッサージ指圧業は視覚障がい者の中心的職種です。視覚障がい者の職業選択の自由が未だ実現していない中で、平成医療学園の主張が認められることがあれば、この業種からも視覚障がい者が実質的に閉め出されることとなり、視覚障がい者の就労を通じた自立をも奪う結果となることは必定です。
私達はそうした事態を回避するために、広く皆さんのご理解とご支持を得て、全国の視覚障がい者関係団体だけでなく、様々な団体との連携の下に全力を尽くしていきたいと考えています。
◆県視覚障がい者福祉協会 024(535)5275