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点字広報ふくしま第323号

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年7月28日更新

目の不自由な方(かた)に対して、県政の主要施策の解説や県政の動きなどを紹介しています。

編集・発行 福島県広報課

福島県点字図書館(外部リンク)

津波災害警戒区域(イエローゾーン)を指定しました

 東日本大震災を踏まえ、「なんとしても人命を守る」という考え方のもと、将来起こりうる最大クラスの津波による災害に対し、総合的な地域づくりの中で津波防災を推進するため、平成23年12月に「津波防災地域づくりに関する法律」が施行されました。
 福島県では、同法に基づき令和7年3月28日に、「津波災害警戒区域(イエローゾーン)」を指定しました。

 

 安全な避難のため、津波から避難する際は、現地の状況を踏まえ、津波災害警戒区域(イエローゾーン)に囲まれた地域の外側や基準水位よりも十分に高い場所(建物など)へ避難してください。

今回指定:津波災害警戒区域【イエローゾーン】

(1)市町地域防災計画への津波警戒避難体制(避難施設・避難経路、津波避難訓練等)に関する事項の記載
(2)市町による津波ハザードマップの作成
(3)市町による避難施設の指定・管理協定(承継効有り)の締結
(4)地下施設、避難困難者利用施設における避難確保計画の作成、津波避難訓練の実施

オレンジゾーン・レッドゾーンについて、今回の指定はありません

津波災害特別警戒区域【オレンジゾーン】
(地域の選択により、都道府県知事が「津波災害特別警戒区域」を指定できる。)
(1)病室等の居室の床面の高さが津波の水深以上
(2)病院等の建築を予定した盛土等の開発行為の規制
●津波災害特別警戒区域のうち市町村長が条例で定めた区域【レッドゾーン】

津波災害警戒区域(イエローゾーン)を確認するには?

 県河川計画課のホームページで、市町ごとに区域図を掲載しています。
 区域図では、10m四方の黄色メッシュ(網目)ごとに基準水位(単位:メートル)を表示しています。
 周囲と比較してわずかに標高が高いことなどにより、シミュレーションの結果、黄色メッシュの中に無色メッシュ(基準水位なし)がいくつか点在する場合があります。
 ※詳細は、県河川計画課のホームページで確認できます。

効果

 今回の区域指定に伴い、建物などの影響(せき上げ)を受けた津波の高さ「基準水位」を明確にすることで、地域の方々の避難行動に役立つものになります。

「基準水位」により、津波からの効果的な避難対策が可能に!

(1)津波から避難する上での有効な高さが想定でき、避難施設などの効果的な整備の目安になります。
(2)基準水位を設定していない場合、避難所は「浸水階+2階」に設置が必要となります(消防庁指針)。
(例)

津波浸水想定

0.3~1m

1~2m

5~10m

基準水位

0.6m

1.7m

6.5m

基準水位を目安とした対策例

防潮扉 
高さ6cm以上

2階以上を避難所に(従来は、3階以上)

津波避難タワー
6.5m以上

出典:国交省 津波防災地域づくりパンフレット

イエローゾーン(津波災害警戒区域)とは

 最大クラスの津波が沿岸に到達した場合の、浸水の区域(浸水域)及び水深(浸水深)を設定した「津波浸水想定」を踏まえ、津波による人的被害を防止するために、警戒避難体制を特に整備する区域として県が指定するものです。
 津波災害警戒区域(イエローゾーン)では、住宅などに係る開発行為や建築の制限はありません。
(1)社会福祉施設、学校、医療施設の所有者、管理者のみなさまへ
   市町村地域防災計画において、避難促進施設として定められた場合は、避難確保計画を作成し、市町村長へ報告、公表することが義務
  付けられます。
   また、作成した避難確保計画に基づく避難訓練を実施し、その結果を市町村長へ報告することが義務付けられます。
(2)宅地建物取引業者のみなさまへ
   宅地建物取引業法に基づく「重要事項説明」として、取引対象となる物件が津波災害警戒区域内に位置する旨の説明が義務付けられま
  す。

区域指定の範囲

 津波災害警戒区域に指定する範囲は、最大クラスの津波により浸水する範囲です(令和4年8月に公表した「津波浸水想定区域」と同じ範囲です)。
 ■対象市町(10市町)
  いわき市、相馬市、南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町及び新地町
 ◆問い合わせ先
  県河川計画課         024(521)7482
  県相双建設事務所管理課    0244(26)1183
  県いわき建設事務所企画調査課 0246(24)6102

<わかる県政>
特定外来生物 クビアカツヤカミキリの監視・情報提供にご協力をお願いします!​

クビアカツヤカミキリとは?

 「クビアカツヤカミキリ」は、平成24年に国内で初めて被害が確認された外来種の害虫です。令和7年4月現在、15都府県で生息が確認され、隣県の群馬県、栃木県や茨城県にまで分布を広げています。この害虫は、幼虫がサクラやモモ、ウメなどの果樹類の中を食い荒らし、枯れさせてしまう恐ろしい害虫です。

クビアカツヤカミキリの特徴

 成虫の大きさは2~4cmで、胸の部分が鮮やかな赤色、頭部・腹部は黒色で艶があります。幼虫は、5~10月頃にかけてフラス(木くずや虫のふんが混ざったもの)を出しながら樹木の中を食い荒らし、樹木の中で2~3年過ごします。幼虫は春にさなぎになり、6~8月に成虫となって樹木の外へ脱出します。産卵数が非常に多く、秋までに1,000個以上産卵することもあるため、被害が拡大します。

県の取組

 県自然保護課では、早期発見、早期防除するための「福島県クビアカツヤカミキリ早期防除計画」を今年3月に策定しました。 
 この計画により、県病害虫防除所ではモモ園などの調査、チラシ配布などによる広報活動を行い、侵入の警戒に当たっています。昨年は、公益社団法人福島県植物防疫協会と連携し、県内の全ての小学校などにポスターを配布したところ、通報をいただくこともありました。

県民の皆さまへお願いしたいこと

 クビアカツヤカミキリによる被害は、農地や庭、公園などさまざまな場所で発生することから、多くの人の目による監視が重要です。管理する樹木や身近な場所にあるサクラなどを監視いただき、疑わしい成虫や被害の症状を見つけたときには、情報提供をお願いします。
 なお、似ている害虫がいるため、情報提供いただくときには、写真を添付してください。
 また、この害虫の「飼育」や「生きたままの運搬」は禁止されています。
 詳しくは、病害虫防除所のホームページをご覧ください。

◆報告先
 農地以外(庭、公園、街路など) 県自然保護課  024(521)7210
 農地(果樹園など)       県病害虫防除所 024(958)1709

情報ボックス

ツキノワグマとの遭遇に注意!

 夏は山のエサが少なくなるため、クマが人里近くに出没しやすい時期です。
 例年、朝夕の散歩や農作業時に河川敷、山林近くの畑などでクマとの遭遇や事故が発生しています。
 県自然保護課では、クマの目撃マップを公開しています。
 クマが目撃されている地域ではクマ鈴を携帯し、藪や見通しの悪い場所には近づかないようにするなどの対策を行いましょう。

◆問い合わせ先 県庁自然保護課 024(521)7210

飼い猫には不妊去勢手術を受けさせましょう

 飼い猫の不妊去勢手術はお済みですか?
 猫は交尾をするとほぼ確実に妊娠し、1回に4~8匹が生まれ、多ければ年4回出産しますので、不妊去勢手術をしないまま飼いつづけると、1年後には20匹以上に増えてしまう可能性があります。また、親子や同じ猫から生まれた子同士でも交尾をするので、親子や兄妹で飼っている場合も不妊去勢手術は必要です。
 不妊去勢手術は生殖器や性ホルモンに関係する病気を予防できるので、猫にとっても大きなメリットがあります。
 飼い猫は不妊去勢手術を実施して、室内で最後まで大切に飼いましょう。​

問い合わせ先 県庁食品生活衛生課 024(521)7245

令和7年度福島県住宅用太陽光発電設備等補助金の募集

 再生可能エネルギーの普及を推進するため、太陽光発電設備等を導入する際の補助を実施しています。福島県住宅用太陽光発電設備等導入支援補助金は4万円/kWで最大16万円(4kW分まで)、福島県自家消費型住宅用太陽光発電設備モデル事業補助金は7万円/kWで最大42万円(6kW分まで)申請できます。
 蓄電池とV2Hも補助対象です。
 詳しくは、福島県再生可能エネルギー推進センターまでお問い合わせください。

■募集期間
  福島県住宅用太陽光発電設備等導入支援補助金
   5月19日~令和8年3月13日
  福島県自家消費型住宅用太陽光発電設備モデル事業補助金
   5月19日~令和8年2月6日
◆問い合わせ先 
  一般社団法人福島県再生可能エネルギー推進センター 024(526)0070
  県庁エネルギー課 024(521)8417

「感震ブレーカー」について

 地震による火災は、電気関係の出火が原因の多くを占めており、電気機器からの出火や停電が復旧したときに発生します。
 「感震ブレーカー」は設定値以上の揺れを感知したときに、自動でブレーカーを切る機能があります。ご自宅のブレーカーに後付け出来るものもありますので、お近くのホームセンターや電気店にご相談ください。
 「感震ブレーカー」を設置し、地震火災に備えましょう。

◆問い合わせ先 県庁災害対策課 024(521)7194​

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点字図書館だより

1.漫画家・絵本作家・詩人などでおなじみの「やなせ たかし」氏の作品紹介

 アンパンマンの生みの親でもある「やなせ たかし」氏の作品を、サピエ図書館所蔵の中より一部ご紹介します。著者からのメッセージ「なんのために生まれて なにをして生きるのか」を感じながら、今年の朝ドラマと合わせてぜひご覧ください。貸し出しを希望する方は貸出担当まで気軽にお問い合わせください。

●人生、90歳からおもしろい! (点字図書 全3巻、デイジー図書    6時間23分)
 おれは老人の星なんだ。老いたるアイドル「オイドル」だ! 毎日が新鮮な90歳、やなせたかし氏が日常をつづる。戸田恵子氏との特別対談も収録。
●ボクと、正義と、アンパンマン なんのために生まれて、なにをして生きるのか 
               (点字図書 全2巻、デイジー図書 4時間23分)
 戦争を経験した著者が考える、本当の正義とは。アンパンマンに思いを込めてメッセージを送り続けた、やなせたかし氏が、人の優しさ、心の痛み、生き方をつづった心温まるエッセイ集。「アンパンマンのマーチ」の歌詞も掲載。
●わたしが正義について語るなら 未来のおとなへ語る
               (点字図書 全2巻、デイジー図書 4時間23分)
 今のように正義を考えるようになったきっかけ、正義の戦い方、未来のこと…。人に聞きたくても決まり悪くて聞けないほど真直ぐなテーマである「正義」について、アンパンマンの作者・やなせたかし氏が真正面から語る。

2 点字図書を差し上げます​

 当館の図書整理のため、点字図書を先着順で差し上げます。図書はバインダーから外し、ひもでとじた状態で発送します。ご希望の方は貸出担当までご連絡ください。

(1)ブランド 吉田 修一著 全3巻
(2)はりねずみのルーチカ 星のうまれた夜 かんの ゆうこ著 全1巻
(3)「毎日音読」で人生を変える 活力が出る・若くなる・美しくなる  寺田 理恵子著 全2巻 
(4)マイ・ダディ 及川 真実ほか著  全3巻
(5)味比べ 時代小説アンソロジー 青山 文平ほか著  全5巻
(6)アナベル・リイ 小池 真理子著  全6巻
(7)あおぞらこども食堂はじまります! いとう みく著 全1巻
(8)タングル 真山 仁著 全4巻
(9)明智小五郎事件簿 戦後編4 江戸川 乱歩著  全5巻
(10)樹林の罠 道警・大通警察署 道警シリーズ 10 佐々木 譲著 全6巻
(11)日本ゲートウェイ 楡 周平著   全5巻

3 点字雑誌を差し上げます

 バックナンバー保管期限切れに伴い、R5年発行の点字雑誌を先着順で差し上げます。ご希望の方・詳しい内容については貸出担当までご連絡ください。

(1)経絡鍼療        (2)コメディカルの友
(3)鍼灸の世界 豊櫻    (4)旅
(5)点字ジャーナル     (6)点字日本
(7)点字の友        (8)点字毎日
(9)東洋療法        (10)Newsがわかる
(11)はあとふる・ふくしま (12)ライト&ライフ


県点字図書館 024(531)4950

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みんなの広場

ユーザーとして21年

利用者 渡邊 寛子 (福島市)
 平成16年、国立塩原視力障害センターでの生活訓練を受ける前に点字図書館に登録しました。大学時代に弱視で点訳をしていましたが、国語の教員として教壇復帰するためには、点字の教科書をすらすら読めなくてはならないということで、幼い3人の子を残して入所訓練を受けました。その時にお守りとして借りたのは「徒然草」、点字盤での手打ち、板目表紙にとじられているので、行頭の点字は指を突っ込まないと読めませんでした。また失明する前に買って読めずじまいの瀬戸内寂聴の「源氏物語」を音訳で見つけ、プレクストークもお借りして、訓練の合間に正座して聞きました。
 広報も、最初は墨字と点字両方でいただくという例外を受け入れていただき、触読スピードがついたので1年ほどで点字だけに切り替えました。
 現在視覚支援学校の国語の教員として21年目、知識の源はサピエ図書館からです。そして当事者の代表的な立場にたった今、点訳・音訳ボランティアの皆さまへ改めて感謝申し上げます。

協力会だより

~令和6年度顕彰授与・令和7年度定時総会開催~

 新型コロナウイルス感染症の法律上の分類が、季節性インフルエンザと同様の「5類」に引き下げられていますが、まだまだ感染症のリスクが懸念されたため、感染防止対策を行ったうえで定時総会を5月21日コラッセふくしまで開催いたしました。
 総会に先立ち、顕彰授与を行い、長年にわたり活動された方々に対し、会長から表彰状および感謝状と記念品が贈られました。
 受賞された方々は、次のとおりです。(敬称略)

〇表彰状
 ・功労者(前代表理事・会長)古川 雅之
     (前理事)角田 福子、野田 憲子、誉田 文子、門馬 智佳子

〇感謝状
 ・点訳・デイジー編集 古川 雅之 
 ・点訳 亀岡 広子
 ・音訳 斎藤 明子 

 顕彰授与終了後、総会を開催し、福島県障がい福祉課大島課長様、公益社団法人福島県視覚障がい者福祉協会阿曽会長様からご祝辞をいただいた後、令和6年度事業報告と決算および令和7年度事業計画と予算が審議され、いずれの議案も原案のとおり承認または可決されました。
 また、任期満了に伴う役員改選では理事10名、監事2名が選任され、臨時理事会において会長(代表理事)と副会長2名が選定されました。

・会長(代表理事)髙野 武彦(再任)
・副会長 久保 克昌(再任)、 橘 洋子(再任)​

県視覚障がい者協力会 024(533)4085(FAX兼用)

生活支援センターだより

後期高齢者医療制度のお知らせ

◎現在お持ちの被保険者証または資格確認書の有効期限は令和7年7月31日となっています。
◎マイナ保険証を持っている・持っていないにかかわらず、手続き不要で被保険者全員に7月末までに「資格確認書」を交付します(令和8年7月までの暫定運用)。
◎資格確認書は従来の紙の被保険者証と同じように、医療機関などで提示することで医療が受けられます。
◎資格確認書の有効期限は令和8年7月31日です。
◎マイナ保険証を利用している方にも資格確認書を交付しますが、引き続きマイナ保険証をご利用ください。
◎令和7年8月1日以降、医療機関などを受診する際は、「マイナ保険証」または「資格確認書」をご提示ください。
◎期限の切れた被保険者証または資格確認書は、お住まいの市町村の後期高齢者医療制度担当窓口へ返却いただくかご自身で破棄してください。ご自身で破棄する場合は、個人情報に留意の上、裁断などにより確実に破棄してください。

◆お問い合わせ先
 お住まいの市町村の後期高齢者医療制度担当窓口
 または 福島県後期高齢者医療広域連合事務局 024(528)9025(代表)

県視覚障がい者生活支援センター 024(535)5275

福祉協会だより

定時総会を開催

 去る、5月24日、郡山ビッグアイにおいて、令和7年度の本協会の定時総会が開催されました。総会は、阿曽会長の挨拶の後、令和6年度事業報告、令和6年度活動決算報告、同監査報告がなされ、続いて令和7年度の事業計画、活動予算が話し合われ、会員の皆さまの承認を得て、今年度の活動が正式にスタートしました。この中で、本年は役員改選の年となっており、8期16年にわたり会長を務めてきた阿曽幸夫氏が退任することとなり、新会長に渡邊寛子氏が就任することとなりました。その他、監事として本協会に多くの貴重なご助言をいただいた赤間信弥監事ならびに、永年本協会の役員を務めていただいた川崎栄一顧問も退任することとなりました。退任される皆さまに対し、改めてそのご功績に対し敬意と感謝の意を表したいと思います。
 この役員改選を受け、新たに外部から新理事と新監事を迎え、渡邊新会長の下、新役員で今後も本協会の事業を進めて参りたいと思います。これからも皆さまのますますのご支援・ご協力を賜りますことをお願いし、総会の報告とします。

県視覚障がい者福祉協会 024(535)5275