点字広報ふくしま第324号
<県政の窓>テクノアカデミーで未来を創る技術者への第一歩を踏み出そう!
福島県では、新技術への対応能力・問題解決能力などの高い能力を有し、産業界の多様なニーズに的確に対応できる人材を育成するため、県内3か所に「テクノアカデミー」を設置し、実践的な職業訓練を行っています。
テクノアカデミーとは?
職業能力開発促進法に基づく職業能力開発短期大学校(専門課程)と、職業能力開発校(普通課程)を併せ持つ、総合的な公共職業能力開発施設です。
●教育理念
1)社会性豊かな人格形成
2)主体的な創造能力の開発
3)実践的な職業能力の開発
●テクノアカデミーの特徴
1)学費が安い
専門課程の授業料は379,200円、普通課程の授業料は118,800円(どちらも年額)。減免制度や奨学金もあります。※各種要件あり
2)少人数制
「できるまで指導」がモットーのマンツーマンに近い手厚い指導が受けられるため、確かな技術力が身に付きます。
3)実習重視
年間訓練時間の半分以上が実習・演習や課題研究となるため、問題解決能力や企画立案能力が養われます。
4)新技術の導入
技術の進歩や、産業界の高度化、高付加価値化など、激しく変化する時代のニーズに対応するため、設備・教材を常に更新しています。
5)多彩な連携
県内外の大学、産業界や企業と連携を図り、実践的な指導体制を用意しています。各業界のプロフェッショナルによる指導が受けられます。
6)就職支援の充実(就職率100%!)
一人ひとりに寄り添った就職支援により、将来にわたって活躍できる素地を養い、個々にあった就職先を一緒に見つけます。
【テクノアカデミー郡山】
■オープンキャンパス
8月3日(日曜日)、9月7日(日曜日)、2026年3月22日(日曜日)実施
○精密機械工学科
3次元の設計・加工ソフト(3D CAD・Cam)を用いたさまざまな機械加工技術を習得します。
○知能情報デザイン学科
AIをはじめとするコンピュータを使って、社会に役立つシステムやアプリを作り出せる技術を習得します。
○建築科
手刻みによる本格的な家造りを通して、施工はもとより建物をつくるための設計・管理手法を習得します。
○機械デザイン工学科(旧 精密機械工学科 ※2026年4月より学科名変更)
デジタルデータをもとに形状や機能をデザインし、アイデアを形にすることができる技術を習得します。
【テクノアカデミー会津】
■オープンキャンパス
8月9日(土曜日)、9月6日(土曜日)、2026年3月7日(土曜日)実施
○観光プロデュース学科
現場で必要なスキルを学び、観光分野の発展に貢献できる技能を習得します。
○自動車整備科
自動車の構造や整備技術を幅広く学び、2年間で国家二級自動車整備士の資格を取得します。
○電気配管設備科
電気工事や配管工事の施工技術を習得し、国家資格を取得します。
○観光マネジメント学科(旧 観光プロデュース学科 ※2026年4月より学科名変更)
地域の観光を牽引するリーダーとなるため、経営、マネジメント技術を習得します。
○電気・設備システム科(旧 電気配管設備科 ※2026年4月より学科名変更)
建築設備工事のデジタル化に対応した技術を習得し、高度な専門資格を取得します。
【テクノアカデミー浜】
■オープンキャンパス
9月6日(土曜日)、2026年3月20日(金・祝)実施
○ロボット・環境エネルギーシステム学科
プログラミング、ソーラーカー製作などを学び、ロボットや再生可能エネルギーに関する技術を習得します。
○自動車整備科
クルマの安全・安心を提供するため、自動車整備技術を習得します。
○機械技術科
ものづくりの基本となる設計・加工・測定技術や、航空宇宙関連の製造技術を習得します。
○建築科
多くのものづくりに取り組み、現場で生きる建築技術を習得します。
卒業生紹介 横山 大翔さん
テクノアカデミー浜 機械技術科14期生(R6年度卒)
就職先:株式会社Ihi、出身高校:相馬高等学校
私がテクノアカデミー浜に入学したきっかけは、子どものころからものづくりが好きで、専門的な技術を学びたかったからです。
テクノアカデミー浜では、機械加工や設計、測定の基礎を学び、その要素を応用して地域企業と連携したプロジェクトによるものづくりに取り組みました。また、授業の一環で、軽量飛行機の製作に携わることができました。実際に製作した飛行機が福島の空を飛んだときは、とても嬉しかったです。
株式会社Ihiは、航空宇宙部品を製造する最先端技術の拠点です。これからは、新しい技術の探求に励み、社会に貢献できる技術者を目指していきたいです。
各校の取り組み
【郡山】スペースバルーンプロジェクト
農業振興と米業界の明るい話題づくりを目的として米農家の方々が立ち上げた「ふくすびプロジェクト」と、航空・宇宙産業の技術者育成を目指すテクノアカデミー郡山が連携したプロジェクトです。 テクノアカデミーで作製した計測機器などを取り付けたバルーンに種もみを乗せて成層圏まで打ち上げ、帰還した種もみの作付けを行います。今年9月に1号機の打ち上げを実施し、来年はさらにレベルアップした2号機の打ち上げを目指します。
【会津】会津きたかた観光力向上プロジェクト
テクノアカデミー会津と、地元の高校生、首都圏の大学生が連携し、観光まちづくりの企画を提案するプロジェクトです。地元企業や自治体と協力し、 市民向け観光公開セミナーの開催や、地元の食材を活かしたスイーツの開発を進めています。 今後は、より多くの方々に会津の魅力を知っていただくため、分散型宿泊などの新たな企画提案にも取り組みます。
【郡山・浜】Realskyプロジェクト
テクノアカデミー郡山と浜が共同で立ち上げたプロジェクトです。第1弾では、エアレース機用部品の新形状開発・製造を行い、現行品と同等の性能を達成することができました。第2弾では、軽量飛行機の製作に取り組み、企業や関係団体と連携しながら3年がかりで機体を完成させました。飛行試験にも成功し、学生たちが製作した軽量飛行機が福島の空を飛びました。今後も新たなプロジェクトを通して、航空・宇宙産業で活躍できる人材の育成を目指します。
学費情報
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専門課程 |
普通課程 |
入学検定料 |
18,000円 |
2,200円 |
入 学 料 |
169,200円※ |
5,650円 |
授 業 料 |
379,200円/年 |
118,800円/年 |
※県外出身者は364,000円
○入学料・授業料 減免制度
全額免除 |
2月3日免除 |
1月3日免除 |
各条件(世帯収入・扶養される子の人数等)により減免が決定されます。
○日東紡福島県職業訓練校奨学基金
月額2万円の給付型奨学金です。
授業料減免者を対象とし、一定程度の成績を満たすなどの条件があります。
入学試験日程
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出願期間 |
試験日 |
合格発表 |
推薦入学 (学校推薦型) |
9月16日(火曜日) ~26日(金曜日) |
10月 3日(金曜日) |
10月 9日(木曜日) |
推薦入学 (総合型) |
10月20日(月曜日) ~28日(火曜日) |
11月 7日(金曜日) |
11月13日(木曜日) |
一般入試 (一次) |
11月27日(木曜日) ~12月5日(金曜日) |
12月12日(金曜日) |
12月17日(水曜日) |
社会人向け短期職業訓練
テクノアカデミー各校で、スキルアップを目指す在職者の方や、再就職を目指す求職者の方を対象とした職業訓練を実施しています。
◆問い合わせ先
県庁産業人材育成課 024(521)7829
<わかる県政>
公務員獣医師の仕事について紹介します!
〇公務員獣医師とは?
食品・食肉の安全確保、動物の愛護や適正飼養の普及啓発、家畜伝染病への対応など、公務員獣医師はさまざまな業務を行っています。動物病院で犬や猫といったペットの診療を行ったり、家畜の診療や農家の経営サポートを行ったりする民間獣医師とは異なる分野で、皆さんの食生活の安全・安心の確保や畜産業の振興を担っています。
〇公衆衛生・動物愛護分野
食肉衛生検査所では、豚肉・馬肉・鶏肉などの食肉処理についての衛生指導や、食肉に含まれる細菌・ウイルスなどの検査を行うことで、安全な食肉の流通を支えています。また、食中毒の調査や食品取扱施設の監視・指導により、食品の安全確保に携わっています。
また、動物愛護センターでは、収容された犬・猫の新しい飼い主への譲渡、小学校での犬・猫とのふれあい方や飼い方の講習、ペットショップやサファリパークの監視・指導など、人と動物の共生に向けた業務を行っています。
〇家畜衛生分野
牛や豚、鶏はもちろん、ミツバチやめん羊なども含めたさまざまな家畜の衛生指導や検査を行っています。直接農家の方と接しながら、豚熱や鳥インフルエンザといった家畜伝染病の発生の予防や感染拡大の防止に取り組み、地域の畜産業の安定と安全・安心な畜産物の生産を支えています。
また、家畜に関する業務だけではなく、犬や猫などのペットを診療する動物病院において適切な医療が提供できるように、立入検査や指導を行うほか、相双地方の伝統行事「相馬野馬追」に出場する馬の救護班として参加するなど、多岐にわたる業務を行っています。
〇獣医学生向けの支援制度があります!
将来、県の食肉衛生検査所や動物愛護センターなどの公衆衛生獣医師として働く意思のある獣医学生を対象に、修学に必要な資金(月額10万円)をお貸ししています。なお、一定の条件を満たすことで返済の全額または一部が免除となります。
○獣医師募集中!
県では、令和8年4月1日採用予定の獣医師職員採用試験の受験者を募集しています。
◆問い合わせ先
県庁食品生活衛生課(公衆衛生・動物愛護分野) 024(521)7245
県庁畜産課(家畜衛生分野) 024(521)7364
県庁人事課(職員採用試験) 024(521)7033
情報ボックス
今年は5年に一度の国勢調査が行われます!
国勢調査は、日本に住むすべての人と世帯を対象とした、最も重要な統計調査です。調査書類は、9月末までに調査員が各世帯を訪問して配布しています。
目の不自由な方には、次の回答方法があります。
・「点字調査票」による回答
・音声読み上げソフトに対応したインターネット回答
・調査員による代理記入
また、視力の弱い方向けに「拡大文字調査票」もあります。
調査員が伺った際に、ご希望の回答方法をお伝えいただくか、お住まいの市町村の統計調査担当窓口までご連絡ください。
回答期限は10月8日です。
調査へのご協力をよろしくお願いします。
◆問い合わせ先 お住まいの市町村の統計調査担当窓口
または 県庁統計課 024(572)3950
秋の全国交通安全運動
9月21日から30日までの10日間は、秋の全国交通安全運動期間です。秋口以降、夕暮れ時から夜間にかけて重大事故が多発する傾向があります。横断歩道がある場所では横断歩道を利用し、夜間外出する時は、反射材などを着用し周囲に存在をアピールするなどして、事故を防ぎましょう。また、運転手は早めのライト点灯やハイビームを積極的に活用しましょう。なお、ながらスマホや飲酒運転は極めて危険な行為であることを認識し、「しない」「させない」を徹底しましょう。
交通ルールを守り、安全運転・交通安全に努めましょう。
◆問い合わせ先 県庁生活交通課 (024(521)7158
9月24日から9月30日は「結核・呼吸器感染症予防週間」です!
結核は昔の病気のイメージがありますが、県内でも毎年100人前後の人が発症しており、決して過去の病気ではありません。結核は早く見つけて、早く治療することが大切です。咳や痰が2週間以上続く、微熱や身体のだるさが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。また、定期的に健康診断を受け、早期発見に努めましょう。
◆問い合わせ先 県庁感染症対策課 024(521)7238
「見えづらさの相談会」(相馬市)の開催
視覚に障がいのある方、見えにくいことで日常生活に不自由を感じている方、またそのご家族などを対象にした相談会です。眼科医による医療相談、福祉制度や職業教育の相談、便利な機器や福祉用具の展示・体験、盲導犬や白杖の体験歩行などを受けることができますので、お気軽にご参加下さい。
なお、今年度の見えづらさの相談会は、10月に相馬市、11月にいわき市、12月に二本松市で開催予定です。詳細につきましては、県障がい者総合福祉センターホームページをご覧いただくか、下記までお問い合わせ下さい。
■日 時:10月15日(水曜日)午前10時~正午
■場 所:相馬市総合福祉センターはまなす館(相馬市小泉字高池357)
■申し込み方法:医療相談の希望者は、お住まいの市町村身体障がい福祉担当課に要申し込み。医療相談を希望しない方は申し込み不要。
■参 加 料:無料
◆問い合わせ先
福島県障がい者総合福祉センター 身体障がい者福祉課 024(521)2824
点字図書館だより
1.デイジー図書再生等携帯複合機器「センスプレーヤー操作体験会」を郡山市で開催します
本年3月より、「プレクストークリンクポケット」で、サピエ図書館の図書検索とダウンロードができなくなりました。
「リンクポケット」とほぼ同じ大きさの携帯型デイジー図書再生機である「センスプレーヤー操作体験会」を郡山市で開催します。デイジー図書を読むだけではなく、いろいろな機能がある「センスプレーヤー」を体験してみませんか。
■日時 11月15日(土曜日)午前10時~正午
■会 場 郡山市障害者福祉センター 訓練室(郡山市香久池一丁目15-15)
■講 師 有限会社エクストラ 深見 哲史 氏(オンライン)
株式会社トラストメディカル 多田 大介 氏
■内容 (1) センスプレーヤーについて
(2) デイジー図書の検索とダウンロードについて
(3) その他の機能(OCR機能を活用した活字の読み上げ機能、スマートフォンやタブレットのBluetoothキーボード機能、録音機能
など)
■参加費 無料
■定 員 10名
■申し込み方法 電話で当館へお申し込みください(先着順)
■申込期限 10月31日(金曜日)
2.触って、話して、見て楽しむ美術鑑賞ワークショップ
■日時 12月14日(日曜日)(1)午前10時30分~正午
(2)午後2時~午後3時30分
■会 場 福島県立美術館常設展示室(福島市森合字西養山1番地)
■講 師 黒沼 令 氏(彫刻家)
■参加費 無料
■対象 高校生以上の視覚障がい者 各回5人程度
健常者(介助者含む) 各回5人程度
■内容
見える人、見えない人が一緒に、触ることや話すことを通じて、当館の彫刻作品を鑑賞します。
今回は、郡山市在住の彫刻家、黒沼令さんの木彫作品など、県内ゆかりの作家作品を取り上げます。作品に触れたり、作家ご本人のお話を聞いたりしながら作品を楽しみましょう。(午前、午後とも同じ内容です。どちらかの時間帯でお申し込みください。)
■申し込み方法 当館にお電話でお申し込みください(先着順)
■申込期限 11月28日(金曜日)
3.点字図書を差し上げます
当館の図書整理のため、点字図書を先着順で差し上げます。図書はバインダーから外し、ひもでとじた状態で発送します。ご希望の方は貸出担当までご連絡ください。
- 采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義 高田 崇史 著 全4巻
- 4月1日のマイホーム 真梨 幸子 著 全5巻
- 白ゆき紅ばら 寺地 はるな 著 全4巻
- 小さき王たち 第1部 濁流 堂場 瞬一 著 全7巻
- 結 妹背山婦女庭訓波模様 大島 真寿美 著 全5巻
- 失われた七年 ペニー・ジョーダン 著 全3巻
◆県点字図書館 024(531)4950
みんなの広場
宝物のハガキ
音訳奉仕員 内池 博子(福島市)
音訳奉仕員養成講座の修了式ではじめて担当の本を渡された時、私はかなり慌てました。
未熟な不安だらけの私が、出版されたばかりの300ページ近くもあるこの本を音訳できる?本当に?そしてやはり、それからの半年は苦労の連続でした。
肝心のパソコンが苦手なため、点字図書館の先生方には何回もご指導をいただきました。
提出したものは今思えば読みぬけや雑音などひどい状態で、校正の方々に隅々まで添削して頂き何とか形にできたと思います。ありがとうございます。
講座の同期仲間とLINEで励まし合いながらやっとの思いで完成した時でも、達成感は半分で後の半分はこんな拙い音訳で喜んで頂けるのかと心配が占めていました。しかし、完成通知のハガキが届いた時は嬉しくて、これは今の私にとっての宝物だと思いました。
今後何枚ハガキを頂けるか分かりませんが、より良い音訳を残せるように頑張っていきたいと思っています。
協力会だより
日常生活用品(用具)の相談・あっせん
本会では、視覚障がい者の日常生活自立支援のため、日常生活用品(用具)の入手などについての相談・あっせんを行っています。
必要な用品(用具)がありましたら、事務局までご相談ください。
視覚に障がいのない方でも使える便利用品などがたくさんそろっています。
用品は「日本点字図書館わくわく用具ショップ」から直接購入することもできますが、本会でも多くの用品を取りそろえております。
【新商品の紹介】
○ Grusボイス電波クロック
・価 格 5,500円(税込み)
・商品説明 ワンタッチで時刻や温度などを音声で知らせてくれる、高機能な音声電波時計です。アラームセットの状態や時刻合わせ、時
報などの操作も、音声ガイドで確認しながら行うことができます。2つのアラームを同時に設定できます。また、スヌーズ機能、時報機
能、オートボイス機能があります。音量はオフ・小・中・大の4段階で設定できます。
○ キーライト シルバー
・価 格 1,100円(税込み)
・商品説明 手のひらに収まる円柱状の小型ライトです。本体はキーチェーン付きで、小型かつ軽いので杖の持ち手やバッグなどに付ける
ことができます。オン/オフの切り替えは本体のヘッド部を回すだけなので簡単です。
単4の乾電池1本を使用します。電池交換もドライバーいらずで、手動でできます。夜間歩くときに点灯すると、周りに気づいてもらいや
すくなります。
○ レンジでらくチン!ゆでたまご4個用
・価 格 2,125円(税込み)
・商品説明 レンジで手軽にゆでたまごが作れる調理道具です。本体に卵と水を入れ、電子レンジでの加熱と余熱調理を組み合わせること
で、簡単にゆでたまごができます。加熱時間を変えるだけで、半熟や固ゆでなどゆで具合も調節でき、卵1個からでも調理できます。
◆県視覚障がい者協力会 024(533)4085(Fax兼用)
生活支援センターだより
展示品に「クローバー3」と「ユニバーサル二つ折り財布」などを追加
支援センターの機器展示品の中に、「クローバー3」と「ユニバーサル二つ折り財布」などが、新たに追加になりました。興味のある方は、ぜひ、ご来館いただき体験してください。(以下の説明文は、商品のパンフレットからの抜粋です)
「クローバー3」は、手になじむコンパクトサイズの電子ルーペです。
ポケットサイズ(縦72mm、横90mm、厚さ22mm)で重さはわずか100g。バッテリーの連続使用時間は約3時間。
コンパクトで軽量なので、持ち運びに便利。銀行、病院、役所などでの書類の記入も楽にできます。
対象物から離しても拡大できるので、商品の値札や賞味期限、生産地などを商品にかざして確認できます。
書類の小さな文字も大きく拡大し、見やすいコントラストで確認できます。
価格は、35,900円で、日常生活用具給付対象商品で、販売・輸入元は株式会社システムギアビジョンです。
「ユニバーサル二つ折り財布」は、牛革製で手触りのよい二つ折り財布です。小銭とお札とカードがコンパクトに収納できます。
小銭入れは5つ、お札入れは3つに仕切られています。また、カードが6枚収納できるポケットと、定期券などが入れられる透明のポケットがあります。
色は3色で、メタリックゴールド、バーガンディ、ダークネイビーです。
価格は、メタリックゴールドが10,000円、バーガンディとダークネイビーが9,091円です。販売元は、日本点字図書館 用具事業課です。
◆県視覚障がい者生活支援センター 024(535)5275
福祉協会だより
令和7年度県視覚障がい者福祉協会福祉大会・文化祭を開催
去る7月13日、県立視覚支援学校体育館において、令和7年度県視覚障がい者福祉協会福祉大会・文化祭が開催されました。開会式において主催者である渡邊会長の挨拶の後、講演会が開かれ、「点字考案200年記念 ~唇で読み、学び、教師に。今、伝えたい平和への願いを込めて~」と題して 藤野高明氏をお迎えし、お話をいただきました。この中で先生のご苦労や点字がもたらした光と自由、教師としての生きがいなど、そして平和への願いなど心にしみる講演会でした。
午後は、ストリングカルテット アミーの皆さまによる弦楽器のミニコンサートが開かれ、「G線上のアリア」など皆さまにもおなじみの曲が演奏され、素敵な音楽のひとときを過ごすことができました。
次に福祉大会が行われ、今、直面している、諸課題について会員の皆さまから活発な意見が出されました。例えば補装具、日常生活用具の大幅な価格高騰に対する基準額の見直しや、視覚障がい者が無人駅を利用する際の安全対策、小売店などで進むセルフレジやタッチパネルへの有人支援や代替手段、盲導犬を伴った乗車拒否や入店拒否など多くの要望が話し合われ、秋に開催される東北視覚障害者福祉大会に問題提起することとなりました。こうして、有意義な一日を過ごし、会員の皆さまは家路につきました。
◆県視覚障がい者福祉協会 024(535)5275