令和4年度福島県原子力防災訓練
令和4年度福島県原子力防災訓練の記録
記録動画の詳細版は以下のリンクから視聴できます。
https://youtu.be/0eEifQOezIw
令和4年度福島県原子力防災訓練の概要
令和4年10月1日(土曜日)及び令和5年1月27日(金曜日)に、福島県原子力防災訓練を実施しました。
県では、東日本大震災と原発事故における災害対応の教訓を踏まえ、地域防災計画の見直しや原子力災害広域避難計画を策定するとともに、毎年、住民参加型の原子力防災訓練を実施しています。
(1)訓練想定
福島県沖を震源とした震度6強の地震により被害を受けた福島第一原子力発電所の5号機使用済燃料プールでは水位の低下が確認される。
その後、さらに水位が低下し、施設敷地緊急事態(原子力災害対策特別措置法第10条)、全面緊急事態(同法第15条)へと事態が進展する。
そのような中、南相馬市小高区において、一時移転の基準となる毎時20マイクロシーベルトを超える空間放射線量率が計測される。
(2)訓練日及び内容
ア 令和5年1月27日(金曜日)
○訓練項目
・県災害対策本部運営訓練
・国原子力災害現地対策本部運営訓練
・県原子力現地災害対策本部運営訓練
・緊急時通信連絡訓練
・広報訓練
・緊急時モニタリング訓練
○実施場所
・福島県危機管理センター
・福島県南相馬原子力災害対策センター(以下、「南相馬オフサイトセンター」という。)
・原子力災害対策重点区域内13市町村 ほか
○参加機関
・国、県、原子力災害対策重点区域内13市町村、陸上自衛隊、福島地方気象台、東京電力HD ほか
計 122機関 約 410名
○訓練内容
・県が危機管理センターに設置した災害対策本部における活動
・国が南相馬オフサイトセンターに設置した原子力災害現地対策本部における活動
・県が南相馬オフサイトセンターに設置した原子力現地災害対策本部における活動
・原子力災害対策特別措置法に基づく通報等に対する活動
・緊急速報メール、防災行政無線、公式SNS、広報車等の使用および模擬記者会見による住民への広報活動
・国が南相馬オフサイトセンターに設置した緊急時モニタリングセンター(EMC)による緊急時モニタリング活動
県災害対策本部運営訓練(災害対策本部員会議)
国原子力災害現地対策本部運営訓練(原子力災害合同対策協議会)
イ 令和4年10月1日(土曜日)
〇訓練項目
- 住民避難訓練(南相馬市小高区の住民を一時移転させる訓練)
〇実施場所
- 小高交流センター(一時集合場所)
- 鹿島農村環境改善センター(避難退域時検査場)
○参加住民
- 南相馬市小高区の住民 38名
〇参加機関
- 南相馬市、陸上自衛隊、東京電力、県診療放射線技師会、福島県警察本部、福島県 約50名
○実施内容
- 南相馬市内において緊急速報メール、防災行政無線、車両による広報の実施
- 小高交流センターにおいて、自家用車で一時移転することのできない住民の受付
- バス1台・自家用車13台・発熱者用公用車1台による一時移転の実施
- 鹿島農村環境改善センターにおいて、車両や身体に放射性物質が付着していないかを確認する避難退域時検査の実施
検温・消毒(小高交流センター)
住民の受付(小高交流センター)
あいさつ〔南相馬市 門馬和夫市長〕(小高交流センター)
バス等による一時移転(小高区役所前)
車両の検査(鹿島農村環境改善センター・駐車場)
車両の簡易除染(鹿島農村環境改善センター・駐車場)
住民検査会場(鹿島農村環境改善センター)
住民の検査(鹿島農村環境改善センター)
通過証(検査済の証明)の交付(鹿島農村環境改善センター)
閉会式〔福島県 渡辺仁危機管理部長〕(鹿島農村環境改善センター)