病院長
福島県立南会津病院
院長 吉田 典行(よしだ つねゆき)
ご挨拶
私は1979年(S.54年)4月に福島県立医科大学外科学第二講座に入局し2006年(H.18年)4月より大原医療センターの院長を14年間務めた後、ご縁がありまして今年4月より松井遵一朗前院長の跡を継ぎまして院長に就任いたしました。
当院は1949年(S.24年)7月に日本医療団より移管され福島県立田島病院として開院され、1995年(H.7年)4月今の場所に移転し福島県立南会津病院と名称変更し現在に至っております。特筆すべき点は南会津医療圏が3町1村(下郷町、桧枝岐村、只見町、南会津町)よりなり、その総面積は神奈川県に匹敵する広さを有しているということです。一方、人口は2013年(H.25年)28,499人から2022年(R.4年)には23,160人と10年間で18.7% 減少し、高齢化率は44.8%まで増加しており、この地域での慢性期医療構築が急務かと思われます。
この状況下現在10人の常勤医と福島県立医科大学や会津医療センターはじめ多くの施設からの医療協力を賜り内科、外科、小児科、整形外科および透析医療を担い、さらに健診、救急対応、訪問診療、訪問看護業務を実施しております。救急に関しては救急告示病院として、24時間、365日体制で救急対応に従事し、救急応需率は95%を超えております。2024年(令和6年)1月の能登半島地震では県の要請を受け災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣しております。
団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向け、国は急性期医療と、慢性期医療を担う病院をわける、いわゆる病院の機能分化を推し進めておりますが、南会津郡には総合病院が当院1つしかなく、機能分化は困難で、本年4月から、地域包括ケア病床を14床で開設したところです。高齢になり医療や介護が必要になっても、可能な限り住み慣れた地域で自立した生活を続けることができるよう、医療や介護を含め生活支援をしていきたいと思います。
今後とも限られたスタッフで可能な限り求められている医療を提供し続け、皆様に選ばれる病院としての責務を担い、地域にとってなくてはならない病院となり、地域住民の皆様の医療をより良いものにしていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
南会津病院長 吉田 典行
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