福島県の稲作の概要や作付状況
福島県の稲作の概要
福島県は、米の主要な生産県であり、2024年(令和6年)の子実用作付面積は62,700ha、収穫量は35万6,800tとなり、全国で5番目となっています。
福島県の面積は全国3位ととても広く、地形や気候から、中通り、浜通り、会津と3つの地域に分けられています。
それぞれの地域では、地形や気候に合ったいろいろな作物が生産されています。その中でも米は、福島県全体の農業算出額の約3割を占める、主要な作物です。
資料
令和6年産水稲の作付面積、収穫量等 (東北農政局 令和6年12月10日発表)※ 四捨五入の関係で内容と合計が一致しない場合があります。
区分 |
作付面積(ha) |
収穫量(t) |
10a当たり収量(kg/10a) |
作況指数 |
県計 |
62,700 |
356,800 | 569 |
102 |
会津 |
21,500 |
131,100 |
610 |
102 |
中通り |
33,600 |
184,300 |
549 |
103 |
浜通り |
7,690 |
41,400 |
539 |
104 |
水稲の作付面積と収穫量の推移
作付けされている主な品種
種子の注文数量から換算した令和6年産の品種別作付状況は、「コシヒカリ」47.2%、「天のつぶ」18.2%で、この2品種で全体の7割近くを占めています。次いで「ひとめぼれ」16.9%、「里山のつぶ」3.6%、「チヨニシキ」1.6%、「福笑い」0.4%、「あきたこまち」0.3%で続いています。
もち品種では、「こがねもち」の作付が最も多く、酒造好適米品種では「夢の香」の作付が最も多くなっています。
令和6年産水稲うるち米品種別作付状況 (種子注文数量からの推計)
順位 |
品種 |
全体作付割合(%) |
1 |
コシヒカリ |
47.2 |
2 |
天のつぶ |
18.2 |
3 |
ひとめぼれ |
16.9 |
食味ランキング
一般財団法人日本穀物検定協会では、ご飯を実際に試食し、評価の結果を食味ランキングとして公表しています。
食味の良い順に「特A」、「A」、「A’」・・・のランクを付けます。
本県産米では、会津・中通り・浜通り産の「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」、「天のつぶ」が評価対象となり、米どころとしての評価を得ています。
資料 一般財団法人日本穀物検定協会が発表した食味ランキング(5段階評価)
※H29、H30の里山のつぶは参考出品