「令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果の概要をお知らせします
1 令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査について
(1)実施期間
令和6年4月から令和6年7月末までの期間
(2)調査対象者
- 小学校、義務教育学校前期課程、特別支援学校小学部の5年生全員
- 中学校、義務教育学校後期課程、特別支援学校中学部の2年生全員
※特別支援学校に在籍している児童生徒については、その障がいの状態を考慮して参加の是非を判断しています。
(3)調査事項
実技に関する調査(8種目の新体力テスト)、質問紙調査(運動習慣、生活習慣等)
2 本県の結果の概要について
(1)体力・運動能力について
- 「体力合計点平均値」について全国平均値と比較すると、小5女子(9回連続)、中2男子(4回連続)、中2女子(2回連続)が全国平均値を上回りました。
- 小5男子は、全国平均値を下回りました。
- 中2男子の「体力合計点平均値」は、現行調査を開始した平成25年度以降で最も高い値となりました。
(2)種目別体力・運動能力の概要について【令和6年度全国平均値との比較】
種目別体力・運動能力の全体的な傾向
- 「握力」 「反復横とび」 「立ち幅とび」は、全ての調査学年・男女で全国平均値を上回りました。
- 中2男女については、上記に加えて「持久走」「20mシャトルラン」「50m走」「ハンドボール投げ」で全国平均値を上回りました。
- 令和5年度同様、「長座体前屈」は全ての調査学年・男女で全国平均値を下回りましたが、中2男女については昨年度に比べて改善が見られました。
(3)運動習慣等について【令和6年度全国平均値との比較】
運動・スポーツへの意識(運動やスポーツをすることは「好き」の割合)
中2男子で全国平均値を上回りましたが、小5男女及び中2女子で全国平均値を下回りました。
体育科・保健体育科の授業に対する意識(体育・保健体育の授業は「楽しい」の割合)
中2男女で全国平均値を上回り、小5男女で全国平均値を下回りました。
体育科・保健体育科の授業に対する意識(助け合い、教え合いによる「できる・わかる」の経験が「いつもある」の割合)
小5男子及び中2男女で全国平均値を上回りましたが、小5女子で全国平均値を下回りました。
体育科・保健体育科の授業におけるICTの活用(ICT機器の活用による「できる・わかる」の経験が「いつもある」の割合)
全ての調査学年・男女で全国平均値を下回りました。一方、全ての調査学年・男女で令和5年度の値を上回りました。
運動部への所属割合
全ての調査学年・男女で全国平均値を上回りました。
地域のスポーツクラブへ所属
全ての調査学年・男女で全国平均値を下回りました。一方、全ての調査学年・男女で令和5年度の値を上回りました。
健康な生活に対する意識(運動、食事、休養及び睡眠に気を付けた生活を送れているかが「思う」の割合)
全ての調査学年・男女で全国平均値を上回りました。
1週間の総運動時間(月~日) ※体育科・保健体育科の授業時間を除く
中2男女で全国平均値を上回りましたが、小5男女で全国平均値を下回りました。
朝食を毎日べる割合
全ての調査学年・男女で全国平均値を上回りました。
毎日の睡眠時間(毎日の睡眠時間が小学生:9時間以上、中学生:8時間以上の割合)
全ての調査学年・男女で全国平均値を下回りました。
スクリーンタイム(平日1日3時間以上の割合)
全ての調査学年・男女で全国平均値を下回りました。
(4)児童生徒の体力・運動能力向上のための取組について
今年度の調査結果やこれまでの取組の反省を踏まえ、以下のような児童生徒の体力向上に向けた取組を推進し、児童生徒一人一人の健康課題の解決につなげていきます。
ア 体育科・保健体育科の授業の一層の充実とさらなる取組
・ 授業改善に向けた研修会の開催
・ 「運動量の確保を意識した授業づくり」「息の弾む時間を意図的に設定した授業づくり」
・ 静的・動的ストレッチの時間確保による柔軟性の向上(毎時間・短時間)
・ 一人一台端末の効果的な活用を通した「できる・わかる授業」の推進
イ 本県独自の取組の継続と質的改善
・ 「ふくしまっ子児童期運動指針」を参考にした児童の身体活動時間の確保
・ 自校の体力的課題に応じた「体力向上推進計画書」の作成と実践
・ 「運動身体づくりプログラム」の実践を通した動きたい体・動ける体づくり
・ 「自分手帳」の効果的な活用による健康マネジメント能力の育成
・ 幼児期からの運動習慣形成の重要性に対する意識の醸成