業務内容
県教育委員会では、「地域で共に学び、共に生きる教育」の推進を特別支援教育の基本理念として掲げ、子どもたちが障がいのあるなしにかかわらず、地域に支えられるとともに、地域を支える一員として生きていくことができるよう、地域の幼稚園・保育所、小・中学校、高等学校、特別支援学校において、地域の関係機関による連携した支援の下、障がいのある子ども一人一人の教育的ニーズに応じた教育の実現を目指し取り組んでいます。
特別支援教育の推進に当たっては、幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領において、「個々の児童生徒の障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行う」など、学校全体で推進していくことになっています。また、特別支援学級に在籍する児童生徒や通級による指導を受ける児童生徒については、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を作成し、活用することに努めるとしています。
「地域で共に学び、共に生きる教育」の実現のためには、小・中学校における通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった連続性のある多様な学びの場の充実と学校教育と関係機関等が連携・協力し、乳幼児期から学校卒業後までの切れ目のない支援体制を整備することが不可欠です。あわせて、変化する時代に対応できる力を身に付けることが重要であり、自ら主体的に学ぶ意欲と態度を養い、「生きる力」の育成を目指し、それぞれの学びの場において、児童生徒一人一人の障がいの状態やニーズに応じた指導を充実させていく必要があります。さらに、高等学校における通級による指導が制度化されていることから、高等学校においても、特別な支援を必要とする生徒への指導・支援が求められています。
今後、共生社会の形成に向けてインクルーシブ教育システムの構築のさらなる推進を進めるために、特別支援学校の地域支援センターや特別支援教育アドバイザーの活用を図るなど、学校間の連携による地域の教育資源を活用した取組を進めていきます。
主な事務分掌
- 特別支援学校、特別支援学級の教育課程・学習指導・生徒指導・進路指導に関すること
- 特別支援教育関係職員の研修に関すること
- 特別支援教育関係教育研修団体に関すること
- 特別支援学校の就学事務に関すること
- 特別支援教育関係教科用図書、その他の教材に関すること
- 県立特別支援学校高等部入学者選抜事務に関すること
- 県立特別支援学校の設置、施設設備に関すること
- 教職員の採用、人事に関すること
- 学級編制や定数に関すること