福島県ホームページの作成に関する手引き
1.ねらい
福島県ホームページにおいて、各グループ等が作成するページに全体としての統一性を持たせ、利用者にとって分かりやすく使いやすいホームページの提供を目指す。
また、インターネット利用者は、高齢者、障がい者等さまざまであり、さらに使用する機種、回線等のアクセス環境も多様であることから、ユニバーサルデザインに配慮したホームページの提供を目指す。
2.掲載情報の範囲
県が有する公開可能な情報は、ホームページに積極的に掲載する。ただし、次の情報については扱いに注意する。
- 個人情報、企業情報等第三者に不利益が生じるおそれのある情報。
- 行政
- 活動に重大な支障が生じるおそれのある情報。
3.制作に関する個別要件
3-1.レイアウト・デザイン
- ページの横幅は750ピクセル以下にする。
- 縦スクロールを最小限にする。ページが長くなる場合は、ページ内ハイパリンクを設ける。
- 1ページのサイズは、原則として画像を含めて100Kb以下とする。ただし、複数ページに分割できない場合は除く。
- フレームは原則として使用しない。ただし、次の条件を全て満たす場合は使用できることとする。
- frame要素にはtitle属性を用いて各フレームの内容がわかるようにする。
- フレーム内の各ページにはtitle要素をつける。
- フレームを使用しない環境に配慮し、nonframe要素内に代替情報を記述する。
- 音声読み上げソフトの利用者に配慮し、表組みの要素(table要素)をレイアウトのために使わないことが望ましい。
- 各ページのヘッダー部及びフッター部は、それぞれ統一的なデザインにする。
- ページヘッダー部のナビゲーションには、ページ内ハイパリンクを設け、音声読み上げソフトで必要に応じて読み飛ばせるようにする。
- 緊急情報、新鮮な情報、タイムリーな情報、様式ダウンロードへのリンク等、ニーズの大きい情報は、分かりやすい位置に掲載する。
- 県トップページの新着情報、注目情報等に掲載し、アクセスしやすくする。
- 募集、催し等を除き、新着情報として掲載する期間は1箇月を目安とする。
- 基本方針、事業計画等、情報量の多いものを掲載する場合は、内容をコンパクトにまとめた概要版も掲載する。
- 情報を分類し、バランスのとれた階層構造にする。各所属等のトップページを1階層目としたとき、階層の深さは最大5階層を目安とする。
3-2.操作
(1) ページはキーボード操作のみで閲覧できるようにする。
3-3.非テキスト情報
非テキスト情報は、音声読み上げソフトに対応させるとともに、機種、回線、ウェブブラウザ及びそのバージョンに依存しないようにする。
(1) 画像、動画及び音声には代替情報をつける。
- 画像及びアニメーションGIFには、alt属性で必要に応じて代替テキストをつける。画像及びアニメーションGIFのそばに同等のテキスト情報があるときは、音声読み上げソフトによる重複の読み上げを防ぐために、alt属性内は空白にする。
- 動画及び音声は、その内容をテキストで説明するページをつける。
- 動画は、聴覚障がい者に配慮して音声と同じ内容の情報を字幕で表示するとともに、視覚障がい者に配慮して映像の内容を副音声で提供する。
(2) 画像はできるだけ軽くする。
ア.保存形式及び処理方法を比較し、ファイルサイズと画質のバランスを考慮しながら最小限のデータにする。
(3) 特定のプラグインを必要とする動画、音声等をできるだけ使用しないようにする。使用する場合は、代替情報をつける。
(4) HTMLファイル以外のファイルは、資料として掲載する場合に使用するものとし、掲載にあたっては、さまざまな環境で閲覧できるよう複数のファイル形式での提供にも配慮する。
(5) HTMLファイル以外のファイル(ワープロソフト、表計算ソフト等で作成された他形式のファイル)にリンクする場合、次のことに配慮する。
- ファイル形式及びファイルサイズを明記する。
- ファイルサイズが500Kbを超える場合は、単独ファイルで提供する他に、分割した形でも提供する。
- ただし、複数ファイルに分割できない場合は除く。
- 特に、電子化された印刷物については、著作権により保護されていることをホームページに明記する。
3-4.色及び図形
(1) 色及び図形の違いのみで情報を表現することは避け、代替情報をつける。
(2) 色の組み合わせに注意し、文字と背景のコントラスト(明暗差)を十分に取り、識別しやすい配色にする。緑と赤、黄緑と黄色、青と紫、ピンクと水色といった組み合わせは避ける。
3-5.文字
(1) 文字サイズは利用者が変更できるように相対値(%等)で指定する。
- 利用者が文字サイズを変更したときに、文字が重なる等、見え方に支障がないようにする。
- 文字サイズを指定する場合、font要素はできるだけ使用せず、スタイルシートで指定することが望ましい。
(2) 機種依存文字 は、使用しない。
(3) 半角カタカナは使用しない。ただし、携帯電話用サイトについては、原則として半角カタカナを使用する。
(4) 音声読み上げソフトの利用者に配慮し、英単語は半角小文字 での表記が望ましい。
(5) 光感受性発作(光源性てんかん)を誘発するおそれのある、文字の点滅及びスクロール並びにアニメーションGIFの使用は避ける。使用する場合は、次のことに注意する。
- 文字の点滅及びスクロールでは、コントラスト輝度及び速度に注意する。
- アニメーションGIFでは、背景等の色の変化に注意する。
3-6.言語表現
(1) 5W1Hを明確にし、内容は簡潔に表現する。
(2) 抽象的な表現は避け、具体的な表現にする。
(3) 内容をコンパクトに表した「見出し」(h1~h6要素)を活用する。
(4) 次の表現は原則として避ける。
- 役所内でしか通用しない「役所ことば」、法律用語等の専門用語。
- 一般的になじみのない外来語、省略語、流行語及び俗語。
- 不快感を与える用語(差別用語等)。
- ジェンダー(社会的、文化的及び歴史的につくられた性差)にとらわれた表現。
(5) 上記(4) の用語を使用する場合は、次のいずれかの方法により、利用者に配慮する。
- 前後の文章でその意味を理解できるようにする。
- 用語の後に、かっこ書きで意味・説明を入れる。
- 当該用語が使用されるページにおいて別に注釈又は解説を付ける。
(6) 音声読み上げソフトの利用者に配慮し、見ためを優先した記述(1字スペース、強制改行等)にしない。
- 例1 「年度」にスペースを入れて「年_度」のようにすると、音声ブラウザによっては「ねんたび」と読み上げることがある。
- 例2 日付の表記には、「/」を使わず、日本語を使う。(4/28→4月28日)
3-7.リンク
(1) リンクの文字は、文章の前後関係を見なくても理解でき、長くならないようにする。
(2) リンクの下線は消さない。
(3) リンク部分をクリックしやすいように、周囲との間隔が狭すぎないようにする。
(4) リンクにより別ウィンドウを表示させることは、音声読み上げソフトの利用者に配慮して最小限にする。
(5) 各ページからは、各コーナーのトップページ及び県ホームページのトップページに戻ることができるようにする。
(6) リンクすることのできる外部のホームページは次のとおりとする。
- 国営・福島県営の組織及び施設。
- 県内の市町村。
- 学校法人に定められた県内の教育機関。
- その他、政策推進、有用な情報提供等の観点からリンクの設定が妥当と判断された団体等。
(7) 外部のホームページにリンクする場合、次のことに注意する。
- 外部のホームページ管理者からリンクの許可を得る。
- 外部のホームページにリンクすることを利用者が理解できるように明記する。
3-8.その他
(1) 不要なファイルは速やかにホームページサーバから削除する。
(2) 公開するファイルは、適正な時期にホームページサーバにアップロードする。
(3) 検索エンジンにかかるようにする。
- 文書情報を設定する。
- ページタイトルを設定する。
4.サポート
利用者が問い合わせ等できるように、各ページ内に次の情報を明記し、インターネットの特性である双方向性を活用する。
- 住所・電話番号・Fax番号。
- 電子メールアドレス。
5.その他の注意事項
- 各コーナーのトップページに、掲載情報が著作権により保護されていることを明記する。
- 県ホームページのトップページに、プライバシーポリシー(個人情報の保護について)を明記する。
6.チェック体制
(1) 方法
- 各部局等に、ホームページ管理責任者(原則として各部局の企画主幹)を置く。
- ホームページ管理責任者は、部局内の各ホームページについて、そのページを管理する各グループ等のホームページ担当者にチェックさせる。
- ホームページ管理責任者は、チェック終了後速やかに、県政広報グループに報告する。
- ホームページ管理責任者は、チェックの結果、「改善を要する」とした事項について、該当ホームページを作成したグループ等に、速やかに改善させる。
- 県政広報グループは、ホームページ管理責任者及びホームページ作成グループから要請があった場合、ホームページの改善方策についてアドバイスを行う。
- 改善結果については、ホームページ管理責任者が確認次第、速やかに任意の様式により県政広報グループへ報告する。
(2) 時期
ホームページ管理責任者は、ページ更新、新規コーナー開設、リニューアル等、必要に応じて随時チェックを行う。