■日時 令和元年7月3日(水)14時00分~14時10分
■会場 応接室
【発表事項】
1 世界経済フォーラム ニュー・チャンピオン年次総会について
【質問事項】
1 世界経済フォーラム ニュー・チャンピオン年次総会について
2 豪雨災害への対応について
【発表事項】
「世界経済フォーラム ニュー・チャンピオン年次総会」に出席しましたので、報告いたします。
今回の会議では、主催者の世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長やボルゲ・ブレンデ総裁にお会いしたほか、開催地の遼寧省トップの陳求発書記など、中国を含む各界のリーダーの皆さんと会談し、これまでの御支援に対する感謝の思いと福島県の復興状況をお伝えするとともに、是非、本県を訪れていただくようお願いするなど、交流を深めてまいりました。また、「電気自動車」をテーマとしたセッションなどに参加し、「原子力に依存しない社会づくり」を基本理念に掲げ、未来に向けて挑戦を続ける本県の取組について発信してまいりました。
今後とも、こうした様々な機会を通じて築いてきた、世界の各界のリーダーとのつながりを大切にしながら、福島県に対する理解と共感の輪を広げていきたいと考えております。
【質問事項】
【記者】
サマーダボスにおいて、知事が会談された中で、相手方の本県に対する印象について教えてください。
【知事】
今回、中国への訪問は、福島県知事として初めてであります。遼寧省を始め関係機関の方々には、温かく受け入れていただき、非常に丁寧に対応していただいたことが印象に残っています。中国の幹部の方々、例えば、陳求発中国共産党遼寧省委員会書記、夏徳仁 中国人民政治協商会議遼寧省委員会主席、譚作鈞 中国共産党大連市委員会書記、譚成旭 中国大連市市長など、正にこの地域のナンバーワン、ナンバーツーといった方々とお会いし、ある程度の時間を頂き、福島の復興状況等についてお話し、丁寧に意見交換をすることができました。こういった関係をまず一歩築くことができたことは、今後、中国と福島県が関係を構築していく上で、非常に意義のあるものと考えております。また、個別に面談した方もおられましたので、特に印象に残った二人についてお話ししたいと思います。
一人目は、アラブ首長国連邦、UAEの食品安全大臣です。特に本県産の農林水産物の安全対策に関し、「どういった策を講じているのか。その結果どうなっているのか」について、非常に丁寧に聞いていただき、共感を頂きました。福島県内の観光地について、パンフレットで写真などを見せながら紹介しましたが、強い関心を寄せていただき、「美しい」と感銘を受けられていたのが印象に残りました。大臣からは、「今日、知事とお会いし、福島県産の農産物が厳しい安全対策により管理されていることを改めて認識した。食品安全計画の担当大臣として、同じ政府部内の輸入規制担当大臣にしっかりと伝える」と力強く言っていただきました。今、UAEは輸入規制を行っている国であります。輸入規制担当大臣に話をつなげていただくということも大事な一歩になると思います。
そしてもう一人、ジョージアの首相とお会いすることができました。ジョージア出身の栃ノ心関が、昨年(大相撲で)優勝した際に知事賞を渡したという御縁でアポイントを入れましたが、非常に喜んで受け入れていただきました。ジョージアの首相も熱心に我々の話や、栃ノ心関にどういうものを送ったのかということを聞かれたので、「お米1トン、福島牛、野菜やフルーツの詰め合わせを送った」というお話をしたところ、大変喜んでいただき、「その力でこれからも栃ノ心関はきっと活躍できるだろう」と笑顔で話しておられました。首相からは、「福島の復興を応援している。今後とも栃ノ心関を応援してほしい。今日のこの出会いをきっかけにして、福島県とのつながりがより強くなることを期待する。機会があれば、福島を訪れたい」といったお話を頂きました。
詳細は申し上げませんが、サマーダボスの場において、他にも各国の要人とお会いすることができました。一部を御紹介しますと、サウジアラビアの国務大臣。サウジアラビアは来年のG20開催国となります。したがって、大阪でのG20に出席され、そのままサマーダボスに参加されたことから、非常に日本との関係を大事にされておられました。また、ネパールの外務大臣、オマーンの商工大臣、ボツワナの貿易産業大臣。こういった方々と実際に会話を交わすことができて、福島に対する関心を持っていただくとともに、福島県は東京から1時間30分程度で来れますという話も御紹介しました。
サマーダボスに伺う前に私が申し上げました、皆さんの頭の中にある福島のより正しい姿をしっかり汲み取っていただくこと、そして福島を訪問していただくという、「アップデート」と「ビジット」の両方を直接伝える貴重な機会になったと思います。
【記者】
今年も雨のシーズンがやってきて、水害、土砂災害は福島県でも起こる可能性があると思いますが、県としてどのような対応をとるのか。また、去年までからの変更点などあれば教えてください。
【知事】
昨年、西日本において豪雨災害がありました。その際、岡山県などに福島県の職員も実際に応援に駆けつけております。こういった西日本豪雨災害の経験、また、福島県の過去の経験も踏まえ、豪雨災害の対策をどう講じるかについて考えております。その上で、県だけでなく、市町村、国、消防、警察、自衛隊等の関係機関との連携が重要となりますので、こういったネットワークについて、防災訓練などで対応しているところであります。
今年、東北全体の大規模な水防訓練を福島県で行いました。その際、自衛隊や国の関係者、関係機関の方々が集まり、郡山市で演習を行いましたが、このような訓練を日々行い、アップデートしていくことが重要だと思います。
今、九州方面も含め非常に厳しい状況にあると思います。そういった事態を私たち自身の危機意識として捉え、準備を進めてまいります。
(終了)
【問合せ先】
1 世界経済フォーラム ニュー・チャンピオン年次総会について
→生活環境部国際課 電話024-521-7181
2 豪雨災害への対応について
→土木部河川整備課 電話024-521-7483
危機管理部災害対策課 電話024-521-7641