ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「チャレンジ県ふくしま! ~ 福島県知事 内堀雅雄のページ ~」 > 定例記者会見 > 令和4年度 > 知事記者会見 令和4年5月9日(月)

知事記者会見 令和4年5月9日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年5月12日更新

【発表事項】

1 令和4年度第2号補正予算の概要について

 令和4年度第2号補正予算の概要を発表いたします。
今回の補正予算は、3月に発生した福島県沖地震による被害に対応するため、国が示した支援策を踏まえ、喫緊に措置すべき経費について計上いたしました。
その内容といたしましては、中小企業等の事業継続に向けた施設等の復旧や、資金繰りへの支援、被災した小規模企業者等に対する本県独自の支援、漁港における共同利用施設等の復旧整備への補助、県立学校や県営住宅などの速やかな復旧、これらに要する経費を計上いたしました。
以上により、一般会計における補正予算の総額は49億2千9百万円、本年度予算の累計額は1兆2,763億9千3百万円となります。

 

【質問事項】

1 知事就任二期目・残り半年について

【記者】
  11月11日の内堀知事の任期満了まで、間もなく半年となります。
  知事は、現在のところ3期目に対しての考えは明確に示されていませんが、改めて現在の考えを伺います。
 
【知事】
  私自身、今、福島県政の様々な重要課題に直面しております。
  特に、新型コロナウイルス感染症への対応、あるいは3月16日の福島県沖地震からの復旧・復興、2011年の東日本大震災、原子力災害に対する対応、そして急激な人口減少への対応としての地方創生など、正に福島県が喫緊の課題に直面しており、そのことに対し、日々、全力を傾注しているところであります。
 
【記者】
  今のところは、そういった政策に向けてということですが、県議会会派などでは、6月の県議会定例会とか、そういったタイミングで表明があるのではないかとの話もあります。そういうところも含めて、改めて伺います。
 
【知事】
  様々な受け止め方があろうかと思いますが、本当に喫緊の課題が数多くありますので、私自身は今、そのことに全力を尽くしていきたいと考えています。
 

2 新型コロナウイルス感染症について

【記者】
  新型コロナウイルス感染症に関して伺います。連休終盤に入りまして、感染者数が再び増加傾向にあります。改めまして、現状の認識、そして感染対策として、県民に対して呼び掛けたいことについて伺います。
 
【知事】
  現在の感染状況について、こちらの指標でお話をしたいと思います。
  まず、「確保病床の使用率」でありますが、先々週は32.2%、先週が30.4%、そして、直近1週間は25.3%ということで、ある程度抑えられつつあります。
  また、病床の中でも「重症者病床の使用率」ですが、先々週、先週に比べ、直近は2.1%ということで、これも、ある程度落ちついた状況にあります。そのベースになりますのが、いわゆる「療養者数」でありますが、先々週が282名、先週が237名、直近1週間が226名と、ある程度落ちついた状態にあり、この状況の中で、病床の運用状況は安定的と言えます。
  ただ、先ほど御指摘もありましたとおり、問題はこの1週間の新規陽性者数です。2週間前が214名、1週間前が148名、先週が157名と、ある程度、減少傾向にあったものが戻っているという状況です。
  特に、具体的な数字で言いますと、「人口10万人当たりの1週間の新規陽性者数」が4月13日の228人をピークに、全体として着実に減少し、150人を切っておりましたが、この3日間で感染が再拡大して156名ということで、明らかに再拡大の傾向があります。
  これは、ゴールデンウィークの人流増加による影響だと考えています。重点対策の延長も含め、これまで講じてきた対策に対して、県民の皆さんや事業者の皆さんが、しっかりと御協力をしていただいたおかげで、ある程度下げることができました。
  ただ、今回のゴールデンウィークは、3年ぶりに制限・制約のないゴールデンウィークでありました。県内の各地でも、本当に多くの方々が観光地、道の駅など商業施設に多く集っている、あるいは帰省も活発であったかと思います。旅行に行かれた方もおられると思います。こういった人流の増加が影響する中で、一定程度、再拡大するということはあり得ると捉えています。具体的な市で言いますと、4つの市について今、注視しています。
  須賀川市が292名、会津若松市が287名、相馬市が243名と、「人口10万人当たりの1週間の新規陽性者数」の再拡大が明確になっておりまして、200人を大幅に超えています。
  また、郡山市は一時期本当に(新規陽性者数が)多かったのですが、頑張って減少傾向をつくっていただきました。しかし、再度増加して195名という状況にあります。
  こういったゴールデンウィークで人流が活発になるという全体の流れが、結果として、この3日間で新規陽性者数が再拡大、増加している理由かと思います。
  昨年、ゴールデンウィーク明けに感染者数が大幅に増えましたが、これを今回、できる限り抑えていくために、特に県民の皆さんに注意していただきたいことが4点あります。連休明け出勤、あるいは通学、通園の前に、特に御家庭で感染対策のチェックをお願いしたいと思います。
  1点目は、特に自宅でお客さん来られた時、普段一緒に暮らしておられないお客さんが来たときにマスクをしておられるか。あと、換気を十分にしていただいているか、これが1点目です。
  2点目は、外出から帰ってきた帰宅の際に、手洗い、消毒をしていただくこと。
  3点目は、これがポイントですが、のどの痛みや発熱があったら出勤、登校など外出を控えて、速やかに受診していただくこと。
  そして、最後4点目は、症状がある時には友人と会わない。元々あった約束・お誘いがあっても断る。これが重要です。
  是非、御家庭でこういった感染対策をしっかりとしていただいて、今回のゴールデンウィーク等を主因とした感染が、この連休明けにさらに大きく拡大することがないように、県民の皆さんのお力添えを頂きたいと考えています。
  また事業所や企業、こういった職場でも、是非これまで以上に感染対策をしっかりとしていただいて、特に今、換気していただくことが、オミクロン株BA.2に対しては有効でありますので、マスクの着用、換気の徹底、こういった基本対策をしっかりとっていただくようにお願いをしていきたいと思います。

【記者】
  県民割プラスについて伺います。
  正に連休明け再拡大の傾向がある中で、今日から5月分の宿泊が始まりました。
  経済との両立という部分も、非常に重要なポイントになっているかと思いますが、今後の対応について伺います。また、今日から宿泊開始、対象も拡大しているということで、知事としての呼びかけ等あれば併せて伺います。

【知事】
  まず、県民割プラスが、以前は福島県内だけであったものが、隣県、あるいは東北・北海道ブロックまでエリアが広がっていくということで、今後その活用というものが期待をされております。
  御承知のとおり、例えばクラスター等を見ましても、児童施設、学校といったお子さんの関係、あるいは事業所、一部高齢者施設等ございますが、観光において大規模なクラスターが発生しているという事例は恐らくあまりないのではないかと思います。福島県においてもございません。
  したがって、観光を楽しんでいただく際に、まず、旅館、ホテルなど観光事業者の皆さん、この2年間、しっかりとした感染対策を講じていただいていますので、それを継続していただく、また利用される県民の皆さん、他県に行かれることもあるかと思うんですが、その道中、行程も含めて、基本的な感染対策を講じていただければ、それぞれの地域での観光を楽しむことは十分できると考えています。
  この県民割の拡大を一つの契機にして、この2年余り本当に苦労をお掛けしたそれぞれの地域の地域経済あるいは地域社会の再生に向けて、県民割が活用されること、また、県民の皆さんがそれぞれの地域に行って、笑顔で心身癒やしていただけること、これを期待しております。

【記者】
  併せて、経済支援策として、「オールふくしま食べて応援キャンペーン」電子食事券の第2弾の追加販売等については、現時点でどういった方向性であるか伺います。

【知事】
  飲食店の応援事業でありますが、先般、今後の方向性についてお示しをさせていただいたところであります。5月から運用を開始したいと考えております。
  ただ一方で「感染状況を見ながら」ということであります。現在の病床使用率、あるいは感染状況の再拡大の動向、こういったものを見ながら、今後、丁寧に検討を進めていきたいと思います。
  また、クラスターの発生状況を見ていただいてもお分かりのとおり、飲食店の割合は1.3%ということで、昨年のように、飲食店で数多くクラスターが発生しているという状況ではございません。
  したがって、今、県が認定している飲食店においては、事業者の皆さんが日々の感染対策をしっかり行っていただいていると考えております。ですので、県民の皆さんはまず、飲食店を選ぶ時は認定店を是非選んでいただく、また、お店任せにするのではなく、利用されるお客様である県民の皆さん自身が、感染対策に気をつけながら飲食を楽しんでいただく、そのことが飲食店への大きな応援につながると考えておりますので、感染状況をにらみながら、今後の運用のスケジュールを考えていきたいと思います。

 

3 県人口の減少について

【記者】
  冒頭の質問への知事回答で、喫緊の課題として急激な人口減少というお話がありました。
  県の推計人口が180万人を割って、子どもの数も20万人を割りました。このことに対する受け止めと、震災後、減少のスピードがなかなか改善してない状況かと思いますが、改めて今後の対策について伺います。

【知事】
  福島県を始めとした、特に地方の県では、急激な人口減少が継続をしています。
  特に本県においては、2011年の東日本大震災に加えて、原子力災害、他県が経験をされたことがない特殊な事故による影響が大きく出ておりまして、やはりそれが福島県の人口減少に拍車をかけているという現実があろうかと思います。180万人台から170万人台になる。これは福島県の人口減少の厳しい状況を明確に示している一つの形だと思います。
  県は、地方創生の総合戦略、また、先月からの新しい総合計画において、地方創生、つまり人口の減少対策に大きな力を注いでいるところであります。ポイントは、人口減少対策は、何か一つの政策を打って対応できるものではなく、総合政策そのものだということであります。
  例えば、出産をされる年代が、子どもを産み育てやすい環境づくりであったり、若い世代に対する様々な支援を、県、自治体ともに講じて、子育て環境をよりよくしていくといった直接的な取組も重要でありますが、例えば、安定的な雇用の確保であったり、地域医療を充実する、あるいは、教育環境をよりよくしていく、あるいは文化スポーツが盛り上がる県にする、こういった全体像があってこそ本当の地方創生がなし得るのだと考えています。
  県の新しい総合計画、あるいは地方創生総合戦略には、そういった考えに基づく具体的なプロジェクトが正に示してあり、かつそれについて数値目標を示しているところであります。
  これらのそれぞれの施策の数値目標を一年一年達成して、また、県民の皆さんが、福島県で子どもを産んで育てることに、より希望を持っていただけるように全力を尽くしていくことが重要だと思います。
  また、人口減、今はどちらかというと社会減についてお話をしましたが、やはり自然減の問題というものがございます。福島県は高齢化が進んでいまして、そうしますとどうしても年齢を一定程度経たことによってお亡くなりになる、この自然減のウエイトが、人口減少全体の中でかなり大きいという事実がございます。
  そこで大切なことは、県民運動として今行っている健康づくりにより、健康寿命をできるだけ伸ばしていって、高齢者お一人お一人がその地域で安心して暮らすことができる環境をつくること、ここにも是非力を注いでいきたいと思います。
  また、地域医療の体制を充実することによって、高齢者の方が安心できる医療環境がある中で暮らすことが出来ますので、こういった点についても、全国知事会の社会保障常任委員長という立場も活用しながら取り組んでいきたいと考えております。

 

4 (株)TOKIOによる新たなプロジェクトについて

【記者】
  もう1点、株式会社TOKIOがTOKIO-BAプロジェクトを県内で行うという発表がありました。まだ何をやるか決まってないプロジェクトではありますが、県としてどのように関わっていくか伺います。
【知事】
  今般、TOKIOの皆さんが新たなプロジェクトを西郷村において始めていただくこととなりました。
  先般発表された新たなプロジェクト、TOKIO-BAは西郷村の広大なフィールドで、何ができるのかを、全国の皆さんと共に考え、育てていくものと聞いています。西郷村の皆さんはもちろんですが、福島県の皆さん、そして全国の皆さんとTOKIOの皆さんが一緒になって、ワクワク、ドキドキするような取組が展開されることを期待しています。
  県としても、昨年、株式会社TOKIOの設立に合わせて、バーチャルな組織、TOKIO課を設置し、連携する体制を整えています。県として最大限、TOKIO-BAをサポートしていきたいと考えています。

 

5 増子輝彦参議院議員の参議院選挙立候補取り止めについて

【記者】
  参院選について伺います。現職の増子輝彦参議院議員が、今回の参院選への立候補断念というか、見送ったというようなお話がありますけれども、その件について知事の受け止めを伺います。
  また、長らく国政の場で活躍されてきた方だと思いますが、知事にとって印象深い出来事や、エピソードがあれば併せて伺います。

【知事】
  増子輝彦参議院議員が、先週、御自身の出所進退について方向性を示されました。
  政治家として、最後まで様々な状況を勘案しながらお決めになられたものと受け止めております。
  増子先生でありますが、民主党政権時代に経済産業副大臣をしておられました。その際、もちろん全国における経済産業政策をお考えになる立場でありますが、福島県の地域経済、特に中小企業等の在り方について、非常に心を砕いて、真剣に状況を把握して、福島を応援するために御尽力を頂いたことが強く印象に残っております。
  また、そういった思いで、これまでも国会議員として長年取り組んでこられた、そのことに対して、敬意を表したいと思います。

(終了)

 

 

【問合せ先】

○発表事項
1  令和4年度第2号補正予算の概要について
→総務部財政課 電話024-521-7027

○質問事項
1  知事就任二期目・残り半年について
→総務部政策調査課 電話024-521-7184

2  新型コロナウイルス感染症について
→新型コロナウイルス感染症対策本部(保健福祉部地域医療課) 電話024-521-7238
(県民割プラスについて)
→観光交流局観光交流課  電話024-521-7287
(オールふくしま食べて応援キャンペーンについて)
→商工労働部商工総務課 電話024-521-7270

3  県人口の減少について
→企画調整部復興・総合計画課 電話024-521-7922

4  (株)TOKIOによる新たなプロジェクトについて
→企画調整部風評・風化戦略室 電話024-521-1129

5  増子輝彦参議院議員の参議院選挙立候補取り止めについて
→総務部政策調査課 電話024-521-7184