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知事記者会見 令和4年7月11日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年7月15日更新

知事定例記者会見

■日時 令和4年7月11日(月曜日)10時00分~10時20分
■会場 応接室

【質問事項】
1 参議院議員選挙について
2 新型コロナウイルス感染症について
令和4年7月11日 福島県 知事  動画を再生する

 

 

【質問事項】

1 参議院議員選挙について

【記者】
  参院選についてお聞きします。
  改めまして、本県選挙区で当選された候補者を始め、当選された方々に期待することを伺います。あわせて、復興の論戦について、実際にしっかりとした議論があったか、受け止めを伺います。
 
【知事】
  まず、昨日の参議院選挙において、当選された皆さんに心からお祝いを申し上げます。
  今回の参議院議員選挙は、いまだ予断を許さない新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢等を背景とした原油価格・物価高騰が、国民生活に深刻な影響を及ぼしている中で行われた国政選挙であります。福島の復興・創生はもとより、我が国が直面している様々な課題をどう解決していくかが問われた選挙でありました。
  当選された方々には、選挙戦を通して届けられた県民の切実な思いをしっかりと受け止め、喫緊の課題である原油価格・物価高騰対策や、新型感染症対策と社会活動、経済活動との両立、そして、本県の最重要課題である東日本大震災と原発事故からの復興や、度重なる自然災害からの復旧、急激な人口減少を見据えた、地方創生の推進に全力で取り組んでいただくとともに、我が国の更なる発展のため、国政の場で大いに活躍されることを期待しております。
  そして、後段の御質問についてであります。福島県内においては、各候補者の皆さんが、復興政策について、御自身が持っておられるそれぞれの思いを語っておられました。
  一方で、全国的な状況を見てみますと、震災と原発事故から11年余りが経過する中で、ロシアのウクライナ侵攻、原油価格・物価の高騰、新型感染症対策と社会経済活動の両立などが、議論の中心になりがちな側面があったかと思います。
  今後は、こういった現状を踏まえて、知事として、福島県として、与野党問わず、県選出国会議員の皆さんと力を合わせて、福島県は東日本大震災と原子力災害等からの復旧・復興がいまだ途上にあるということを、我が国全体に継続して発信していくことが重要だと考えております。
  これまでの情報発信の仕方、これを継続することはもとより、様々な手法を駆使する、あるいは、特にこの2年余り、新型感染症の影響で、リアルでの情報発信が難しいという側面がありました。そういったものを、感染症対策と両立しながら、できるだけリアルで発信していくということも、ある意味で風化を食い止めていくために重要な手法になるかと思います。
  例えば、本日午後は仙台に伺いまして、東北大学の学生の皆さんに、今の福島の状況、課題、そして今後どのように解決していくかという道筋について、私自身が教壇に立って直接お話をさせていただきます。福島県出身の学生の皆さんもおられるでしょうし、恐らく多くの方は、他県の方ということもありますので、直接お話をする、また、質問を積極的に頂こうと思っておりますので、そういうやりとりの中で、風化を食い止めて、逆に福島に対する理解・関心を高めていくということを、この件に限らず様々な方法で対応していくこと、これが私自身の重要な役割だということを、今回の選挙を通じて改めて認識しているところであります。
 
【記者】
  同じ参院選の話ですが、選挙期間中、安倍元首相が銃撃事件でお亡くなりになるという痛ましい事件がありました。
  こういったものを踏まえて、論戦が十分に選挙結果に反映されていたのか、お考えを教えてください。
 
【知事】
  私自身、今回の安倍元首相に対する銃撃事件の影響というものを分析するということは、立場的にも難しいかと思います。
  今回の投票率は微増となりましたが、上がったとはいえ、5割を上回る程度ということでありますので、最近の全体としての投票率の低下傾向というものがベースとしては変わっていないなという受け止めがあります。
  若い世代、あるいは年配の方も含めてですが、民主主義の根幹は選挙であります。この投票活動に積極的に参加していただくような、日頃からの啓発強化というものを、県選挙管理委員会、あるいは市町村の選挙管理委員会と連動しながら取り組んでいく必要があると考えております。
  また、繰り返しになりますが、今回のこの銃撃事件というものは、民主主義の根幹をなす選挙活動中に行われた卑劣な蛮行であり、決して許されない暴挙であると考えております。

【記者】
  今回の参議院選挙の結果が、この秋に予定されている(内堀知事)御自身も出馬表明されている知事選に与える影響や、今回の論戦のような、御自身が出馬される中で意識していきたいこと等について伺います。
 
【知事】
  今回の選挙と知事選との関わりについて、まず大事なことは、今回、参議院選挙において論点になっているものは、正に県政の課題そのものであると思います。したがって、そういった点について、私自身、今後、秋の知事選挙に向けて、候補者という立場にもなりますので、こういった論点というものを十分留意することが重要だと考えています。
  一方で、私は現職の福島県知事でもあります。大切なことは、4年間という2期目の任期を頂いており、その一日一日が重要な公務の日でもあります。まずは、県知事としての公務というものをしっかり行っていくこと、その上で先ほどお話ししたような論点、あるいは自分自身が今後公約等を取りまとめていくわけでありますが、新たな県政の方向性というものも熟慮していくこと、この両方が重要であると考えております。

【記者】
  参院選の関係ですが、今回、星北斗さんが当選されました。星北斗さんといえばこれまでの経過からいっても、例えば県民健康調査であるとか、コロナ対策であるとか、そういったところで知事自身とタッグを組んで、国政に出る前から取り組んできた方だと思います。
  選挙戦中も、例えば街頭演説とか集会などで、自民党の県議の方などが、星さんが出馬するときに、県政運営にとっても重要な方だったので、「痛手だと知事に怒られた」というエピソードを紹介する方もいらっしゃったりしたのですが、そういった意味も含めて、国政でどういうことを期待したいか、どのように活躍してほしいか、星北斗さんに限定して伺います。

【知事】
  今回、参議院選の福島選挙区で当選を果たされた星北斗先生でありますが、県の「県民健康調査」検討委員会の座長ということで、震災、原発事故以降、非常に難しい役割を果たしていただきました。
  特にこの2年余りの新型コロナウイルス感染症の対応の際にも、(福島県)医師会の副会長として、時点、時点において、どういった対応をとることが重要なのかということを、専門家の視点で、県に対してアナウンスしていただいたという経緯がございます。
  星先生自身が郡山で病院の理事長を務めておられる、また、それぞれの地域における病院の支援をしていただいているという、地域医療の中での役割を果たしておられたということもありますので、これから様々な活動をされるかと思いますが、特に福島県における地域医療への対応、あるいは新型感染症への対応、対策、こういったものに専門家として、あるいはこれまでの経験をいかして活動されることを期待しております。
  また、先ほども話があったように、震災・原発事故から11年余りの年月が経過して、どうしても風化が進んでいってしまう部分があろうかと思います。
  今後、国会の場等を通じて、「福島県の状況はこうなんだ」「自分自身選挙運動をしている間にこういう県民の声を聞いた」ということを、国会の場、政府に対してしっかり届けていただいて、福島の今後の未来を拓くために尽力していただけることを期待しております。

【記者】
  先ほど、いわゆる震災復興等について、埋もれているのではないかという質問に対して、ある程度埋もれているかもしれないと、ただそれに対して風化を食い止めるのは、私自身の役割であるというのも改めて思う、ということでしたが、国政選挙なので、論点が多過ぎるということもあったり、その限界もあると感じているか伺います。

【知事】
  まず大切なことは、1年、2年、5年、10年、11年、こういう年月が経過していく中で、一定程度、いわゆる風化というものが進んでいくということは、これはあり得ると考えております。
  ただ、大切なことは、通常の自然災害ですと、一般的には3年から5年ぐらいすれば、例えば本県でも、台風災害や地震災害は3年から5年程度でおおむね復旧が完了するというのが通常です。
  ただ一方で、東日本大震災が千年に一度と言われるように、極めて規模の大きい地震と津波の被害があったこと、そして、それと同時に原発事故が発生し、この原発事故は日本の歴史の中でもかつてない規模の事故であったこと、この原子力災害からの復興というものには、どうしても20年、30年という中長期的な期間がかかることはやむを得ない部分があろうかと思います。
  一方で、この10年、11年の間に、他のエリアで大きな自然災害がありましたし、あるいはロシアのウクライナへの侵攻、新型感染症で国民全体が非常に苦しんでおられる状況、物価が上がる、先般の安倍元首相の銃撃事件のような衝撃的な事件もありますので、本県の震災・原発事故の問題というものが、様々な新しいものが積み重なっていく中で、一定程度、見えづらくなるというものはやむを得ないと思います。
  だからこそ、「今、福島県は、現在進行形『ing』であって、完了形ではないのですよ」「この11年でここまで復興は進んだけれど、一方で、11年たっても、こういう課題があって、我々悩んでいます、苦しんでいます」「ただ一方で、その課題解決をどうしてもやりたいと思っている」ということを、様々な方々に分かりやすく伝えていくことで、この風化を抑制していくということが県庁にとって、知事にとって、あるいは福島県全体にとっても、極めて重要だと考えております。

 

2 新型コロナウイルス感染症について

【記者】
  新型コロナウイルス感染症についてお伺いします。全国的に感染が広がっていて、(他の)都道府県では第7波に入ったというような(受け止めをしている)自治体もあります。県として、その第7波についての受け止めと、また、今後、感染が広がった場合、その行動制限をどうするかというところが議論になっていますが、知事の考えを伺います。
 
【知事】
  まず、BA.5の動向について、具体的な数値をお話したいと思います。
  既に皆さんに公表しておりますのは、「BA.5が1件確認された」というものでありますが、その後、7月8日に1件、また、7月9日に12件確認されているところであります。既に公表した1件と合わせて合計で14件ということになります。
  特に、7月9日に確認された12件についてでありますが、母数の検体が80件であります。
  したがって、80分の12件、(割合は)15%ということになりますので、これまでの概ね1%に比べると、やはり拡大しているというのが現実であります。
  そして御承知のとおり、今、全国的に感染拡大が大きく進んでおりますが、特に西日本や大都市圏において、BA.2からBA.5への置き換わりが本格的に進んでいます。このBA.5への置き換わりというものが、先ほど御指摘のあった「第7波に入った」という認識のベースになっているかと思います。
  そして、福島県でありますが、現時点においては、先ほど申し上げましたように、これもまた一部の抽出結果でありますが、BA.2が主流であって、BA.5が徐々に広がりつつあるという状況でありますので、現在、本県においては、第7波が近づいている状況にあると認識しております。
  その上で大切なことは、県民の皆さんに、まず基本対策の徹底を心がけていただくことであります。熱中症対策、これを上手に行いながら、マスクの着脱、特に屋内で、人と人との距離が密接になるところでは、しっかりマスクをつけていただくこと。また、暑い中でありますが換気をしっかり行っていただくこと。
  また、(県感染症対策アドバイザーの)金光先生からお話がありましたが、普段、行っていることと違う行動、普段会わない方とお会いになるときには、より留意をしていただくこと。また、ワクチン接種の機会がありましたら、適切に受けていただくこと。こういった点が重要であると思いますので、感染が徐々に拡大している状況を踏まえて、県民の皆さん、事業者の皆さんに基本的な感染対策の徹底を、県としてお伝えしていきたいと考えています。

 

(終了)

 

【問合せ先】

○質問事項

1 参議院議員選挙について
(選挙啓発について)
→選挙管理委員会事務局  電話024-521-7062
(東北大学における知事の特別講義について)
→企画調整部企画調整課 電話024-521-8627
(県民健康調査について)
→保健福祉部県民健康調査課 電話024-521-8219

2 新型コロナウイルス感染症について
→新型コロナウイルス感染症対策本部(保健福祉部地域医療課) 電話024-521-7238