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知事臨時記者会見 令和4年12月7日(水)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年12月14日更新

知事臨時記者会見

■日時 令和4年12月7日(水曜日)15時00分~15時15分
■会場 応接室

【発表事項】
1 令和4年度第8号補正予算の概要について

【質問事項】
1 令和4年度第8号補正予算の概要について

令和4年12月7日 福島県知事  動画を再生する

 

 

【発表事項】

1 令和4年度第8号補正予算の概要について

  令和4年度第8号補正予算の概要を発表いたします。
  今回の補正予算は、国の新たな経済対策への対応を始め、高病原性鳥インフルエンザに対する
県独自の取組を行うため、緊急に措置すべき経費を計上いたしました。
その内容といたしましては、国の総合経済対策への対応として、妊娠から出産・子育てにおける伴走型支援体制の強化、送迎用バスへの安全装置の設置などによる子どもの安全対策の強化、福島県「来て。」割による観光需要の創出、自然災害に備えた河川や道路、農地などの防災力強化、高病原性鳥インフルエンザ対策として、養鶏場における防疫対策の強化、養鶏農家への資金繰り支援であり、これらに要する経費を計上いたしました。
以上により、一般会計における補正予算の総額は、307億6千6百万円、本年度予算の累計額は、1兆3,815億2千5百万円となります。

 

【質問事項】

1 令和4年度第8号補正予算について

【記者】
  鳥インフルエンザに関する養鶏農家への資金繰り支援について、従来の枠組みで国と県で支援する枠組みがあります。それと今回(の支援)はどう違うのか伺います。

【知事】
  これまで県としては、鳥インフルエンザの発生に伴って生じた鶏の殺処分による損失を始め、移動や搬出制限に伴う売上減少、飼育経費の増加などについて、養鶏農家が必要な支援を受けることができるよう、対応を行っているところであります。
  また、配合飼料の高騰によって、養鶏を始めとした畜産農家は大変厳しい経営環境にあることから、先日発表した第7号補正予算において、生産者が負担している配合飼料購入費の増額分について、その一部を支援するための経費を計上しました。
  こういったものに加え、今回は二つの対策に要する経費を計上しました。
  一つ目が、防疫対策の強化に向け、県内の養鶏農家が家畜伝染病予防法に基づく消毒を実施する際の負担軽減を図る対策です。
  そして二つ目が、高病原性鳥インフルエンザの影響を受けている養鶏農家が、事業再開や経営維持を図るために国の融資制度を活用した際、農家が負担する保証料と利子に対し、福島県が独自に支援するものであります。
  今ほど申し上げた、今回の鳥インフルエンザ対策の二本の柱は、いずれも福島県独自のものです。今、各県で鳥インフルエンザが流行しているところですが、国・県が共に、影響を受けた養鶏農家の皆さんを支援するスキームについては、全国的な制度として枠組みがあり、これについては当然しっかりやっていきます。
  それと併せて、今回(発表した)福島県独自で行う消毒に対する支援、さらに融資を実質無利子にする支援を行うことで、養鶏農家の皆さんの負担をより減らし、今後の経営の維持・安定化や再開に向けて、是非応援していきたい、そういう思いで、今回この補正予算を編成しているところであります。

【記者】
  国の経済対策への対応という部分ですが、様々なメニューがありますが、今回、県でこちらの五つに絞って補正予算として盛り込んだのはどういった狙いがあるか伺います。

【知事】
  まず、本日御説明しているこの新しい予算でありますが、これは国の総合経済対策と連動した予算であります。例えば、妊娠から出産、子育てにおける伴走型支援体制の強化、送迎用バスへの安全装置の設置などによる子どもの安全対策の強化、福島県「来て。」割による観光需要の創出、こういったものは、正に国が総合経済対策として打ち出して、福島県を始め、各県で共に取り組んでいくということが必要なメニューであります。したがって、それが本日発表した予算のメインの部分になっております。
  一方で、(先日公表した)第7号補正予算、12月の県議会に既に上程したものですが、こちらの補正予算が県独自の内容になっております。例えば、家計に対する支援、事業者への支援、病院あるいは薬局等への支援、交通事業者への支援です。これは国の政策とは別に、福島県において、特に県内で御苦労されている皆さん、あるいは苦労しておられる事業者の皆さんに対して、県独自の支援策を構築したものです。そのため、(先日公表した)第7号補正と(本日発表した)第8号補正を合わせることで、福島県全体の総合経済対策、国で定めた分と県で独自に取り組む分、これが、それぞれ両輪として今回揃ったということになろうかと思います。

【記者】
  鳥インフルエンザ対策で二点伺います。
  まず、先ほど知事の話にもありましたが、配合飼料の高騰の話がありました。この資金繰り支援に関しては、既存のメニューがある中で県独自の支援を設けたということですが、どういった背景を踏まえたものなのかについて伺います。

【知事】
  まず、福島県において、(養鶏場での)鳥インフルエンザの発生は、先週が初めてでありました。全国のほかの県では発生していたわけですが、県内の養鶏農家の皆さんは、これまでしっかりと防疫対策をとられて、ここまで一度も(鳥インフルエンザの)事例を出すことなく頑張っていただいてきました。
  ただ、今年は、「環境中でのウイルスの濃度が高い」という専門家の見解もあり、残念ながら全国で20を超える例があるのではないかと思いますが、(鳥インフルエンザが)発生をしているわけであります。
  その中で、福島県でも遂に初めてその例(養鶏場での鳥インフルエンザ)が出てしまった。そして、立て続けに(本日)16時からまた(福島県高病原性鳥インフルエンザ対策)本部会議を行いますが、2例目(の発生)が近づいてきているという状況です。
  こういう中で、養鶏農家の皆さんが経営の面で非常に心配されていたり、あるいは、まだ風評は確認されておりませんが、今後に対する不安等を持っておられたりすると思います。その際、低利の融資というスキームはあるのですが、ただ利子負担というものがそれなりに発生することになります。利子と、それに加えて保証料も必要になるものですから、これを県がしっかり肩代わりして支援するということで、実質無利子で必要な資金の手当てができる。そして当分の間、安定的に経営を支えることができるということになりますと、もともと制度としてある直接(鳥インフルエンザが)発生した養鶏農家への支援、あるいは半径10キロメートル等の農家に対する支援はあるわけですが、それに加えて、この実質的な無利子融資があることで、皆さんに「今は大変だけど、また防疫対策をしっかりやって、これを乗り越えて頑張って畜産を続けていこう」と思っていただけることにつながると考えているものですから、今回、こういった県独自の対策を、県議会にお諮りして、お願いしていきたいと考えています。
 
【記者】
  防疫対策について、2例目の話もありましたが、改めて、防疫対策、必要性についてどう考えているかについて伺います。

【知事】
  福島県においては、これまでも養鶏場の衛生管理の徹底をお願いしてきました。
  特に、11月29日に伊達市において、県内初の養鶏場における鳥インフルが発生し、本部会議においては、生産者の皆さんに対する注意喚起、また衛生管理を是非徹底していただきたいということを、お願いしているところであります。
  また、全国的に発生頻度が高まっているという状況も踏まえまして、昨日、まん延防止のための消毒命令を全県的に発出させていただいたところであります。
  そして、そうした動きの中で、本日、また2例目(が疑われる事例の発生)ということになろうかと思いますが、こういう状況を踏まえますと、これまで以上に危機意識を持って、一つ一つの養鶏場において万全の対策を講じていただき、この2例で何とか終わりにしたい、そういう強い思いを持っております。
  ただ、いずれにしても、現在、養鶏場の皆さんには、これまでも頑張っていただいているので、それを継続していただくことと、需要サイドで(消費者や市場において、)万が一にも風評被害が発生することのないよう、県としても全県的に訴えかけていきたいと思いますし、またよろしければ、是非(報道の)皆さんのお力もお借りして、新聞、テレビ、ラジオ等々、こういったもので、県民の皆さんに冷静な対応を呼び掛けていただければありがたいと思います。

【記者】
  飯舘村での養鶏場に関してすが、この後16時から会議があるということですけど、もし、最新の情報などあれば教えてください。

【知事】
  現在、(状況や対策等について)整理しているところであり、(会議まで)あと50分ということですから、この会見では、手元に詳細な資料もないところですので、本部会議で、ペーパー資料や口頭での説明も含め、詳しく説明させていただければと思います。
  ただポイントは、前回、先週(発生した鳥インフルエンザの事例)のものは1万4,000羽余りだったところ、今回は10万羽を超えておりますので、やはり相当、羽数が違う。
  今回、殺処分等をせざるを得ない、その対象の鳥の数が多いので、そのところの準備を、現在、懸命に担当部局、県庁の総力を挙げて行っているところであります。
 
【記者】
  仮に2例目(の発生)となれば、かなりのダメージになると思いますが、そのあたりの県としての危機感は如何でしょうか。

【知事】
  今週月曜日、この場の定例会見で、私自身申し上げたのですが、月曜日段階では、ある意味、伊達市の事例というのは落ち着きを見せつつありました。
  ただ、先ほどから申し上げているとおり、今年、環境中のウイルスの量が多いという非常に特殊な年でもありまして、今回、残念ながら2例目が現在、目の前に来ている状況でありますが、今後もあり得るわけでありますので、他県でも、一つの市で5例6例という例も出ています。
  そういう意味では、今後も、年末年始、その先もですが、常に危機意識を持って、できる限り迅速な初期・初動対応をしなければいけませんので、気を抜くことなく、当分の間、危機管理をしっかりやっていかなければいけないという、強い決意を持っています。

 

(終了)

 

【問合せ先】

○発表事項
1 令和4年度第8号補正予算の概要について
→総務部財政課 電話024-521-7027

○質問事項
1 令和4年度第8号補正予算の概要について
→総務部財政課 電話024-521-7027
(鳥インフルエンザについて)
→農林水産部畜産課  電話024-521-7365
→農林水産部農林企画課  電話024-521-8027