知事定例記者会見
■日時 令和7年6月30日(月曜日)10時00分~10時16分
■会場 応接室
【質問事項】
1 TOKIO解散について
2 プレDCの評価と課題について
3 中国による日本産水産物輸入再開について
4 除去土壌等の県外最終処分について
5 TOKIOの出演動画について
6 TOKIOのCM制作及びTOKIO課について
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【質問事項】
【記者】
県の魅力発信に協力してきたTOKIOが、メンバーである国分太一さんのコンプライアンス違反による活動休止に端を発して解散しました。改めて知事の受け止めを伺います。
また、県は、城島さんと松岡さんについては、引き続き県の支援をお願いしたいという考えを示していますが、その理由と今後の取組について、お考えを伺います。
【知事】
今回の国分太一さんの事案、そして、TOKIOが解散されるということになりました。大きな衝撃であります。
TOKIOの皆さんは、震災前から福島県に拠点を構え、農業活動を通じて地域を活性化させ、県民の皆さん、国民の皆さんに勇気と元気を与えてくれました。
また、震災・原発事故以降でありますが、原子力災害に伴う風評被害が本当に厳しい状況の中で、農業者の皆さん、生産者の皆さんを始め、我々県民が一番苦しんでいるとき、辛いときに、TOKIOの皆さんが我々と一緒になって、風評払拭のために力を尽くしていただきました。
その後、「ふくしまプライド。」という言葉を用いながら、生産者の皆さん、農業者の皆さんの情熱や誇り、また、県産農林水産物の「品質」「魅力」「おいしさ」を国内外に発信していただいてきたことについて、心から感謝を申し上げたいと思います。
そのようなすばらしい役割を果たしていただいたTOKIOは、私たち福島県にとって、特別な存在であります。
そのTOKIOが、国分さんの事案を契機として解散されたこと、本当に残念でなりません。
先週、県として、日本テレビさんの記者会見後、どういった対応をすべきか、様々(な観点から)検討を重ねてきました。
そして、県として、TOKIOが震災前、そして震災後も、継続して福島県のことを第二の古里として一生懸命に応援し続けていただいた思いを心に置いて、城島茂さんと、松岡昌宏さんには、今後も、力を貸していただければありがたいと考えております。
また、先週25日に、株式会社TOKIOから謝罪の電話をしたいというお話がありました。
それを受けて、担当理事が電話を受けていましたが、そのとき、担当の社員の方から、「松岡さんが横にいて、直接お話をしたい」という申出があり、結果として、松岡さんと担当理事が電話でお話をするということになりました。
松岡さんから、今回の事案に対する謝罪の思いを、担当理事が直接伺うことができました。
また、私自身でありますが、その翌日26日に、城島社長から県に対して謝罪の電話をしたいという申出がありました。
私自身が直接受けることにして、20分間、城島社長と電話でお話をしました。
城島さんは、幾度も、「申し訳ない」と、謝罪の思いを繰り返しておられました。
「福島県、福島県民の皆さんに対して、本当に申し訳ないことをしてしまった」と、幾度も繰り返しておられました。
私からは、先ほど申し上げたように、震災前、震災後、特に、一番辛く苦しいときに、TOKIOの皆さんが福島県を一生懸命に応援していただいたことに対する感謝の思いをお伝えするとともに、城島茂さん、松岡昌宏さんには、これからも力を貸していただけないでしょうかというお話をさせていただきました。
城島さんには、20分間、本当に誠実に、誠心誠意お話をしていただいたというのが私の率直な感覚であります。
ただ、その段階においては、県としてこれからもお二方にお力を貸していただきたいという思いは伝えておりますが、今、あちらの方は非常に厳しい状況の中にあって、まだ結論を出せる状況ではないだろうと受け止めております。
今後の状況を見ながら、どういったお考えをまとめていかれるか、見守っていきたいと考えております。
【記者】
本日でプレデスティネーションキャンペーンが最終日を迎えることになります。
来年が本番になりますが、このプレデスティネーションキャンペーンの評価であったり、来年に向けた課題をどのように捉えていらっしゃるか教えてください
【知事】
「しあわせの風ふくしま」をテーマとして、4月1日からスタートしたプレDCが、本日、最終日を迎えます。
この3か月間、JR東日本を始め、地元の市町村や観光事業者の皆さん、プレDCの取組を一緒に進めていただいた全ての皆様に厚く御礼を申し上げます。
市町村の関係者からは、プレDCを通して、「花をテーマとした特別企画などにより、多くの観光客をお迎えすることができた」「例年よりも観光地の入り込みが伸びている」など、手応えを感じている声が多く寄せられております。
昨日はプレDCの総仕上げとして、本県の豊かな発酵文化を堪能する団体臨時列車SATONOの乗客の方々や地元自治体等の皆さんと共に、プレDCのクローズセレモニーをJR喜多方駅前広場で開催し、来年のDC本番に向けた機運醸成を図ったところであります。
引き続き、四季折々の本県の観光の魅力を発信し、来年のDC本番では、今年のプレDCよりも更に多くの方々に福島県にお越しいただけるよう、JR東日本や観光事業者の皆さん、県民の皆さんと、おもてなしの気持ちを共有して、一丸となって取り組んでまいります。
【記者】
中国が、日本産水産物の輸入規制を一部撤廃したことを発表しましたが、福島県については、引き続き、規制が続く状況になっております。
輸入規制の解除に向けて、県としてどのようなスタンスで臨んでいくか、教えてください。
【知事】
昨日、中国の税関当局は、ALPS処理水の放出に伴って、一昨年の8月から停止してきた日本産水産物の輸入を即日再開することを発表しました。
一方で、本県を含む10都県産の水産物及び食品等については、引き続き、輸入停止措置が継続されたままとなっています。
国においては、今後も科学的根拠に基づく正確な情報発信を行うなど、輸入規制の撤廃に向け、責任を持って取り組んでいただきたいと考えております。
県としても、引き続き、県産農林水産物の安全性を確保する取組を進めるとともに、国と連携しながら、科学的根拠に基づく正確な情報や県産農林水産物の魅力を発信するなど、輸入規制の撤廃に向けて取り組んでまいります。
【記者】
除染土の最終処分について、先日18日と19日に佐賀県の山口知事が、「国の責任において国全体で負担する取組をすることになれば、「県としても検討しようと考えている」「福島以外で皆で分かち合うような仕掛けをつくってあげたほうがいい」などと発言されたとの報道がありましたが、そちらについて、知事の受け止めと、今後の議論の広がりへの期待などについてお考えを聞かせください。
【知事】
佐賀県の山口知事等が、除去土壌の処分に関する御自身の見解を述べられたという報道を拝見しております。
除去土壌の福島県外最終処分に向けては、国の責任において、国全体で負担する取組を進めるべきとのお考えを示されたものと受け止めております。
政府においては、県外最終処分の確実な実施に向け、政府一丸となって取組をしっかりと進めていただきたいと考えております。
【記者】
TOKIOについて、福島県の農産物の魅力をアピールするCMを制作中で、これから順次放送とお伺いしておりましたが、国分太一さんの出演部分、また、放送時期、そういった具体的な部分の対応はどのようにされていますか。
【知事】
先週から城島さんが出演される「桃」編の放映を開始しました。
今後もそれぞれの旬に合わせて、順次放映を開始してまいります。
城島茂さん、松岡昌宏さんの福島の農産物に対する思いを、今後、CMを通じて全国の皆さんにお届けしていくことができればと考えております。
【記者】
国分太一さんの出演部分について、先週の時点で、撮影はどのような状況であったのか。完了していたかどうか、もし完了していたとすれば、今後どのように御対応されるか伺えればと思います。
【知事】
まず、「桃」篇については、城島さんに出演していただき、放映をしているところであります。
また、今後の在り方について、どのような対応をするか、どの方に出演をしていただくか、ということについては、現在調整中と聞いております。
したがって、CM自体も、これから調整をして、その上で、順次放映していくこととなります。
【記者】
CM制作中と認識しているが、国分さんのものは撮ったのかどうかの確認と、先ほど、TOKIOの2人のメンバーが早々には結論を出せないと受け止めているというお話や、見守っていきたいというお話があったが、TOKIO課については、今後どのような流れになっていくのか、教えていただけますか。
【知事】
まず、テレビCMについてでありますが、現在整理されているのは、「桃」篇について、城島さんのお力を頂いて放映している(ということ)。
その他につきましては、現在調整中でありますので、担当部局に確認していただければと思いますし、順次出来上がったものから放映していきたいと考えております。
また、TOKIO課の関係でありますが、TOKIO課の今後の取扱いについては、検討を進めていきたいと考えておりますが、現在相手方も非常に厳しい状況に置かれておりますので、直ちに、ということにはならないかと思います。
(終了)
【質問事項】
1 TOKIO解散について
→企画調整部 風評・風化戦略室 電話024-521-1128
2 プレDCの評価と課題について
→商工労働部観光交流局観光交流課 電話024-521-7298
→生活環境部生活交通課 電話024-521-7157
3 中国による日本産水産物輸入再開について
→農林水産部農林企画課 電話024-521-8183
4 除去土壌等の県外最終処分について
→生活環境部中間貯蔵・除染対策課 電話024-521-8638
5 TOKIOの出演動画について
→農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353
6 TOKIOのCM制作及びTOKIO課について
→農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353
→企画調整部 風評・風化戦略室 電話024-521-1128