知事定例記者会見
■日時 令和8年4月20日(月曜日)10時00分~10時17分
■会場 応接室
【質問事項】
1 福島県復興祈念公園の開園について
2 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について
3 県産の桃について
4 中東情勢の緊張による医療機関等への影響について
5 ふたば医療センターについて
6 医療機関の施設整備への影響について
7 クマ対策について
【質問事項】
【記者】
今週25日に復興祈念公園が開園されますが、改めて知事の期待、公園ができる意義をお伺いできればと思います。
【知事】
今月25日に、福島県復興祈念公園が開園いたします。
復興祈念公園は、東日本大震災により犠牲となられた方々への追悼と鎮魂、そして、震災の記憶と教訓を後世に伝承するとともに、復興への強い意志を国内外に向けて発信する場として、国土交通省との連携の下、整備を進めてきたものであります。
開園後は、隣接する東日本大震災・原子力災害伝承館等と連携を図りながら、現在開催されている「ふくしまデスティネーションキャンペーン」などを通じて、多くの方々に復興祈念公園を訪れていただき、復興が進む福島の今を直接「見て」「触れて」「感じて」いただくことができるよう、取り組んでいきたいと考えています。
【記者】
先週もお伺いした話ではありますが、今月16日に新潟県の柏崎刈羽原発6号機が、営業運転再開されました。
このことについて、受け止めを伺えればと思います。
【知事】
柏崎刈羽原発の再稼働の方向性について、報道等で拝見しているところであります。
こうした原発の再稼働を含め、原子力政策は、国の責任において検討されるべきものであり、福島県としては、二度と、本県のような過酷な原発事故を起こしてはいけないという強い決意の下、原子力政策の検討に際しては、原発事故の現状と教訓を踏まえること、そして、住民の皆さんの安全・安心の確保を最優先にすべきこと、このことを国に対し、繰り返し申し上げていきたいと考えております。
【記者】
県産の桃についてお伺いします。既に出荷に向けた作業等が着々と進んでいる中で、今年度、本格的に台湾への出荷を再開されるということで、改めて期待感ですとか、何か課題に感じていらっしゃる部分があれば教えていただけますでしょうか。
【知事】
福島県の桃については、現在、栽培されている農家さんたちが一生懸命に手入れをされており、私自身、先般、行幸啓の際に桃の花が美しく咲いている姿を見て、今年の夏に向けての期待を膨らませているところであります。
今、お話いただきましたとおり、台湾に向けた桃の輸出については、本格的に出荷の準備を進めていただいていると思います。
東日本大震災と原発事故以前、本県は、台湾、香港等に積極的に県産の農産物の輸出を行っていたところでありますが、震災・原発事故によって、そうした輸出が極めて困難な状況になっております。
また、特に原発事故直後は、55の国・地域において県産農産物の輸入に大きな規制がかかったという問題もございました。
現在、その55の国・地域が、5つの国・地域まで減少しているところであります。
今回、台湾へ順調に桃が出荷できることは、まさに原発事故後の本県産農産物の復興、農林水産業の復興の一つの形になると期待しているところであります。
また、既に先行して東南アジア等に、県産の桃をコンテナの技術を使ってフレッシュな状態で出荷しているところであります。例えばタイなど、実際に食べていただいている国・地域においては、非常に評判がよく、「おいしい」「また来年も食べたい」という声を伺っているところであります。
台湾においても、そのような形をつくり上げることができることを期待しております。
【記者】
中東情勢の影響について、引き続き懸念が持たれており、医師会などから、手袋の不足など医療資機材について懸念する声も上がっております。
地域医療の持続に関する知事のお考えと、今後の政策への期待をお伺いします。
【知事】
中東情勢の緊張に伴い、医薬品や医療機器等の供給体制への影響が懸念されています。
国においては、今月7日に医療機関等からの相談を受け付ける窓口を設置したところ、13日までに約3千件の相談が寄せられ、特に医療用手袋が不足していることから、高市総理は、5月から医療機関向けに、国が備蓄している医療用手袋5千万枚を放出することを表明されました。
県内では、現時点において、医療機関から医療物資等が不足しているとの相談は寄せられていないものの、今後、医療用手袋等が不足する懸念があるとの声を伺っているところであります。
県としては、引き続き、県内の医療機関等において、医薬品及び医療機器等の調達に支障が生じることのないよう、国が設置した「中東情勢に影響を受ける医薬品・医療機器・医療物資等の確保対策本部」等の動向を注視してまいります。
【記者】
県では、ふたば医療センター附属のふたば復興診療所について、楢葉町への移管手続を進める方針を決めました。
一方、富岡町のふたば医療センター附属病院については、町と今後どのように検討を進めていかれるか、また、検討を進めるに当たって、重視されるポイントをお伺いします。
【知事】
まず、今後の中核的病院の在り方について、現在、具体的な検討を進めているところです。皆さんからは、一日も早く開院してほしいという強い期待の声を頂いているところであります。そういった思いを踏まえ、今後の建設工程等も含め、特に福島県立医科大学との連携を密にしながら、関係機関等としっかり検討を深め、今後の開院に向けた準備を進めてまいります。
また、ふたば復興診療所については、楢葉町から診療所の施設をいかして、今後の新たな診療所の展開を考えたいという方向性が示されております。
こういった町の意向等をしっかり受け止め、楢葉町、そして、双葉郡全体のバランスを見ながら、地域医療がしっかりと担保されるよう、広域自治体として一緒に取り組んでいく、その思いであります。
【記者】
このような施設整備に当たって、中東情勢が今後、建材確保などの面で影響を及ぼすリスクもあると思いますが、現時点でリスクに対応する必要性等はあるとお考えでしょうか。
【知事】
今お話がありましたとおり、こういった各種医療機関や中核的な施設、また、広い意味で建設事業、公共事業等も含め、今後、県が展開しようとする施策について、中東情勢等の状況が影響を及ぼす可能性があるという部分は懸念しているところです。
これもまさにオールジャパンの問題であり、今、政府が国を挙げて、この事態の早期鎮静化に向けた外交的努力を続けておられます。
今回は、外交安全保障のみならず、エネルギー安全保障、経済安全保障等にも関わってくる重要な案件であるため、政府が一丸となって関係国等と外交交渉を繰り返す中で、早期鎮静化がなされることを期待しているところであります。
また、政府の本部や様々な状況を注視しながら、県としての今後の在り方について検討を進めていくことを考えております。
【記者】
クマに関連してお伺いします。
今年度に入ってからも、昨年度の4月に比べてかなり多い出没件数となっています。また、隣県の仙台市内では中心部で発見されているという状況があります。それについて、今どのように受け止められて、どういうふうに対策をとられようとしているのか。
既に登山シーズンになっていると思いますが、もう間もなく大型連休になり、クマがいる場所に人が行くという行為が増える時期になっていると思いますので、そういったところに対して県が何か注意を呼びかけることがあればお伺いできればと思います。
【知事】
冬眠しないクマや、早期に冬眠明けするクマに注意していただくため、今月15日まで県内全域に冬期のツキノワグマ出没注意報を発令していました。
そうした中、今月に入ってからも、人里への出没や民家等の敷地内への立てこもりが相次いでおり、今月8日には、郡山市で県内3例目となる緊急銃猟を行うなど、人身被害の発生が懸念される状況にあります。
このため、今月16日から6月30日まで「ツキノワグマ出没注意報」を延長して発令しました。
県民の皆さんにおかれましては、引き続き、クマのエサになるものを住宅の周りに置かないことや、クマが潜り込む恐れのある倉庫等の戸締まりをしっかり行うなど、十分な注意をお願いしたいと思います。
また、気候が暖かくなるにつれ、登山や山菜取りなどで山に入る機会も多くなります。
このため、山に入る際は、事前にクマの目撃情報等を確認していただき、「複数人で行動する」「必ずクマ鈴やクマ撃退スプレーを携帯する」など、「いつクマに遭遇してもおかしくない」という認識を持って、十分注意していただきたいと思います。
また、デスティネーションキャンペーンの期間とも重なっております。県外から来られたお客様、国内の方、インバウンドの方もおられるかと思います。昨年から、こういった観光客の皆さんに対するクマ情報の発信について、それぞれの地域できめ細かに行っていただいておりますので、こういった取組とも連動しながら注意を呼びかけていきたいと考えています。
【記者】
重ねてお伺いします。
昨年冬に入った時点では、凶作豊作の関係で、来年はもしかしたら少なくなるのではないか、という見方もあった一方で、4月明けてみたらこのようにクマが出ているという状況です。その多さに対する知事の受け止めと、こういった状況を受けて更に何か追加で対策をする必要があるかどうか、というところはどのようにお考えでしょうか。
【知事】
昨年の秋以降、特に冬にかけて人里等にクマが出没したことの大きな要因の一つは、秋に山の実が非常に凶作であったということであります。
今年は恐らく、昨年の裏年ということになりますので、秋は一定程度の山の実と果実が期待されるところでありますが、今はまだ春でありますので、そういったものがない状況でございます。
したがって、去年の状況がそのまま継続しているため、先ほど申し上げたようなクマへの対策をより危機意識を継続して対応していかなければいけないと考えております。
また、昨年度、クマの目撃や人身被害が過去最多となって、これからも秋に向けて同様の状況が続くことが懸念されます。
このため、今年度はクマ対策の予算を大幅に増やしているところであります。新たに「クマ目撃マップ」のリニューアルや鳥獣対策の専門人材確保等に取り組んでおります。
また、県管理河川の刈り払いを増やすなど、これまでの取組も強化し、市町村等と連携しながら、クマ対策に積極的に取り組んでまいります。
(終了)
【質問事項】
1 福島県復興祈念公園の開園について
→土木部 まちづくり推進課 電話024-521-8372
2 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について
→企画調整部エネルギー課 電話024-521-7120
3 県産の桃について
→農林水産部農林企画課 電話024-521-8183
→観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-8026
4 中東情勢の緊張による医療機関等への影響について
→保健福祉部地域医療課 電話024-521-7175
→保健福祉部薬務課 電話024-521-7231
5 ふたば医療センターについて
→病院局病院経営課 電話024-521-7224
6 医療機関の施設整備への影響について
→病院局病院経営課 電話024-521-7224
7 クマ対策について
→生活環境部自然保護課 電話024-521-7740