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放射能、放射線、放射性物質について

印刷用ページ表示 更新日:2023年2月10日更新

混同しやすい3つの言葉。情報を正しく理解するには、それぞれの意味を把握しておく必要があります。

たき火に例えると

放射能、放射線、放射性物質の関係をたき火で表現した図

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(1)熱=放射線
物質を透過する光線のようなもの
(2)火=放射能
放射線を出す能力のこと
(3)薪=放射性物質
放射線を出す能力をもった物質

放射線の種類と透過力

放射線が物を通り抜ける力は、種類によって異なります。放射線を遮るには、透過力に合わせた物質が必要です。

放射線の種類と透過力を表したイラスト

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放射線の種類
(1) α(アルファ)線
(2) β(ベータ)線
(3) γ(ガンマ)線・x(エックス)線
(4) 中性子線

放射線を遮る力
◎1 α線を止める
◎2 β線を止める
◎3 γ線・x線を止める
◎4 中性子線を止める

透過力に合わせた物質
●1 紙
●2 アルミニウムなどの薄い金属板
●3 鉛や厚い鉄の板
●4 水やコンクリート

放射線の単位

放射性物質の種類によって放出される放射線の種類やエネルギーが異なるので、放射線が人体に与える影響は、放射能の強さ「ベクレル」で比較するのではなく、人体への影響の度合いを表す「シーベルト」で比較する必要があります。

放射線の単位を説明している図

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(1)Bq(ベクレル)
放射性物質に、どのくらい放射線を出す力があるのか
※1Bq=一つの原子核が1秒間に壊変すること
(2)Gy(グレイ)
物質や人体の組織に、放射線のエネルギーがどのくらい吸収されるのか
※1Gy=重さ1kgの物質が1J(ジュール)のエネルギーを受けること
(3)Sv(シーベルト)
人体が放射線によって、どのくらい影響を受けるのか

半減期について

全ての物質は、原子核とそれを取り巻く電子によって構成されています。ウランなどの放射性物質は、この原子核と電子のバランスが不安定で、安定した状態になるために放射線を出します。このような変化を「壊変(かいへん)」といい、放射能はある一定の期間を過ぎると半減します。「半減期」とは、壊変によって始めの原子核の数が半分になるまでの時間です。放射性物質の種類によって半減期は異なり、長いもので100億年超、短いもので数秒のものもあります。

半減期を表したグラフ
※イラストはイメージです。

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半減期を表したグラフの軸名
(1)放射能
(2)時間

放射性物質の変化◎1 最初の状態
◎2 壊変
◎3 壊変
◎4 壊変
◎5 壊変

半減期の期間
●1 半減期
●2 半減期
●3 半減期
●4 半減期

放射性物質
(放射性元素)
放出される
放射線※
物理学的
半減期
トリウム232 α、β、γ 141億年
ウラン238 α、β、γ 45億年
カリウム40 β、γ 13億年
炭素14 β 5700年
セシウム137 β、γ 30年
ストロンチウム90 β 29年
セシウム134 β、γ 2年
ヨウ素131 β、γ 8日
ラドン220 α、γ 56秒

※壊変生成物(原子核が放射線を出して別の原子核になったもの)からの放射線を含む

出典:(社)日本アイソトープ協会「アイソトープ手帳11版」より作成


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