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ALPS処理水に係る海域モニタリング結果

印刷用ページ表示 更新日:2024年11月20日更新

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ALPS処理水に係る海域モニタリングについて

 ALPS処理水に係る海域モニタリングについては、福島第一原発周辺海域において、これまで6測点(下記地図中(1)~(6))で実施してきましたが、海洋放出前の放射性物質濃度を詳細に把握し、放出後と比較するため、令和4年度から3測点(下記地図中(7)~(9))を追加し、計9測点で実施しています。
 ALPS処理水の海洋放出後は、9測点におけるトリチウムのモニタリングを継続するとともに、新たに海水のトリチウム濃度を速やかに確認・公表するための迅速分析を実施しています。
 また、セシウム137等のトリチウム以外の放射性物質についてもモニタリングを継続しています。

令和6年11月14日の調査結果(トリチウムの迅速分析)

 採水した海水のトリチウム濃度は、迅速分析を実施した結果、全ての測点で検出下限値未満(4.0~4.3 Bq/L未満)であり、人や環境への影響がないことを確認しました。
 トリチウムの迅速分析については、検出下限値の目標を10 Bq/Lとして、測定時間を短縮すること等により、これまでよりも速やかに測定することができます。
 検出下限値の目標 10 Bq/L未満であれば、日本全国における2015年度以降の海水の最大値20 Bq/Lや排水に関する国の安全規制の基準及びWHOの飲料水の基準を下回っていることが確認できます。
 なお、同じ測点において、電解濃縮法※1により検出下限値を約0.1 Bq/Lまで下げた測定を毎月実施します。
 ※1 トリチウムの性質を利用してトリチウムを濃縮してから測定する方法

<海水中トリチウムの迅速分析結果>

ALPS処理水海水モニタリング結果
地理院地図(電子国土web)より福島県で作成

ALPS処理水に係る海水モニタリングの結果について(トリチウムの迅速分析・速報値) [PDFファイル/531KB]

これまでのトリチウムの迅速分析結果 [PDFファイル/47KB]

 

○環境省がALPS処理水海洋放出後に実施したトリチウムの迅速分析結果

 結果の詳細やこれまでの迅速分析の結果はこちら(環境省のホームページへリンクします)をご覧ください。

 

○東京電力がALPS処理水海洋放出後に実施したトリチウムの迅速分析結果

 結果の詳細やこれまでの迅速分析の結果はこちら(東京電力のホームページへリンクします)をご覧ください。

 

海洋放出後の令和6年9月6日の調査結果(トリチウム、セシウム137等)

 海洋放出後に採水した海水について、電解濃縮法によるトリチウムの分析や、放射性セシウム等の分析を行いました。
 測定を行った全ての放射性物質(トリチウム(H-3)、セシウム(Cs-137)等)の濃度は、ALPS処理水の海洋放出前(R4.4~R5.8)の測定値を上回った測定項目もありましたが、WHOの飲料水の基準を大幅に下回るなど、人や環境への影響がないことを確認しました。

<測点の位置と測定結果>

海域モニタリング結果
 地理院地図(電子国土web)より福島県で作成
※トリチウム濃度は、電解濃縮法による測定結果

 

参考情報

身の回りにあるトリチウムの濃度範囲(日本全国)(2015年度以降)
海 海水 20 Bq/L以下
水道 水道水 1.2 Bq/L以下
雨水 雨水(降水) 7.3 Bq/L以下  

 出典 環境省 ALPS処理水に係る海域モニタリング情報(詳しくはこちら

参考とする指標値
  H-3(Bq/L) Cs-137(Bq/L)
排水に関する国の安全規制の基準 60,000※2 90※2
WHOの飲料水の基準 10,000※3 10※3

 ※2 生まれてから70歳になるまで、毎日この濃度の水を約2L飲み続けたと仮定した場合に、
   平均の年間線量が1mSvになる値。
 ※3 この濃度の水を、一年間毎日、約2L飲み続けたと仮定した場合に、年間線量が0.1mSvになる値。
 出典 環境省 ALPS処理水に係る海域モニタリング情報(詳しくはこちら

福島第一原子力発電所周辺海域におけるこれまでの海水モニタリング結果
  令和5年度 原発事故後
(事故後~令和4年度)
原発事故前
トリチウム
(H-3)

1.6 Bq/L以下

8.8 Bq/L以下 2.9 Bq/L以下
セシウム
(Cs-137)
0.16 Bq/L以下 5.0 Bq/L以下 0.003 Bq/L以下

 

調査測点

  東京電力(株)福島第一原子力発電所周辺海域(9測点)

  (1)福島第一原子力発電所 南放水口付近 
  (2)福島第一原子力発電所 北放水口付近 
  (3)福島第一原子力発電所 取水口付近(港湾の出入口付近)
  (4)福島第一原子力発電所 沖合2km
  (5)大熊町 夫沢・熊川沖2km
  (6)双葉町 双葉・前田川沖2km
  (7)ALPS処理水放出口から北2km西0.5km
  (8)ALPS処理水放出口から北1km
  (9)ALPS処理水放出口から南1km

調査内容

 各調査測点において、海水(表層水、約185リットル)を採取しています。
 採取した試料は、環境創造センターで、次の5項目について分析します。
  (1)ガンマ線放出核種(セシウム137等)
  (2)トリチウム
  (3)放射性ストロンチウム
  (4)プルトニウム
  (5)全ベータ放射能

これまでの調査結果等

 ・福島第一原子力発電所周辺海域におけるモニタリングの結果について

 

国、東京電力の調査結果

 ・ALPS処理水に係る海域モニタリング情報 ※環境省のホームページへリンクします。

 ・ALPS処理水に係る海域環境モニタリング ※原子力規制委員会のホームページへリンクします。

 ・海域モニタリング ※東京電力のホームページへリンクします。

水産物の調査結果

 ・水産物の放射性物質調査の結果について ※水産庁のホームページへリンクします。

 ・福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報 ※農林水産部のホームページへリンクします。

その他の調査結果

 ・福島県放射能測定マップ

 ・発電所周辺環境放射能測定結果

 ・公共用水域のトリチウム調査結果

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