(1)ため池モニタリング調査の概要
福島県と東北農政局は、農業用ため池に流れ込んで蓄積している放射性物質について、県内の全域的な蓄積状況を把握するため、県内ため池全3,730箇所の約半数にあたる1,939箇所(県1,639、国300)のため池を対象に6月から放射性物質のモニタリングを行いました。
今回、福島県担当分の1,639箇所の調査・分析が終了しましたので結果を報告いたします。
なお、東北農政局担当分の調査結果は東北農政局のホームページに揭載しています。
(2)調査対象範囲
ア.福島県・・・除染特別区域以外の県内全域
1,639箇所
(県北365、県中484、県南82、会津72、南会津8、相双423、いわき205)
イ.東北農政局
(ア)除染特別区域(南相馬市小高区、広野町を除く双葉郡、相馬郡飯舘村)
262箇所
(イ)平成24年度の調査箇所のうち、水から放射性物質が検出されたため池など
38箇所
(3)調査結果の概要
ア.水質の放射性物質濃度(検出限界:1Bq/l)
(ア)ろ過前 134Cs:検出限界未満~最大値4Bq/l
137Cs:検出限界未満~最大値9Bq/l
(イ)ろ過後 134Cs:検出限界未満~最大値3Bq/l
137Cs:検出限界未満~最大値5Bq/l
イ.底質の放射性物質濃度(検出限界:10Bq/Kg)
134Cs:検出限界未満~最大120,000Bq/Kg
137Cs:検出限界未満~最大250,000Bq/Kg
ウ.調査結果概要
(ア)水中の放射性セシウムについては、ろ過後の検出は2箇所のみです。
(イ)底質の放射性セシウムについては、中通り地方を中心に高濃度に蓄積している状況が確認されるなど、
これまでの調査と同様の傾向が確認されました。
(注)平成27年3月24日 平成26年度調査結果公表にあわせ、調査箇所数及びため池名等の誤りを訂正しています。
(4)各ため池の調査結果
調査結果一覧を地区ごとにまとめましたので、確認したい地区をクリックして下さい。
県内底質濃度分布図(PDF 606KB) 会津地区 [PDFファイル/48KB]
県北地区 [PDFファイル/131KB] 南会津地区 [PDFファイル/22KB]
県中地区 [PDFファイル/183KB] 相双地区 [PDFファイル/157KB]
県南地区 [PDFファイル/50KB] いわき地区 [PDFファイル/85KB]
(5) 関連リンク
東北農政局「農業水利施設の放射性物質調査」(リンク先:http://www.maff.go.jp/tohoku/osirase/higai_taisaku/housyaseibusitu_tyousa.html)
環境省「環境モニタリング」(リンク先:;http://www.env.go.jp/jishin/rmp.html#monitoring)
<連絡先>農地管理課〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16 電話:024-521-7419 Fax:024-521-7943 nochikanri@pref.fukushima.lg.jp